理想の注文住宅を建てるには

理想の注文住宅を手に入れ、絶対に失敗しないための注文住宅の秘訣を1級建築士である建築家八納啓創がお伝えするブログです

なぜ無料でプランを提案しないのか?

「ハウスメーカーなどはプランを無料で提供してくれるのに、多くの設計事務所では、なぜしてくれないのですか?」
 
という質問を受けることがあります。

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私の事務所では、無料相談というものがあり、2時間ほど色々な話を聞かせていただき、その後土地が決まっていない場合は、土地情報を提供させていただいたり、土地取得のサポートは無償でしています。なぜなら仲間の不動産会社が連携して動いていただけるからです。
 
土地が決まって、プランを考える場合は、企画提案料として12万円(税抜)をいただくようにしています。この金額は設計事務所によってまちまちでしょう。
 
その後契約に至れば、上記の費用を設計料に充当して設計を進めます。
 
設計事務所はどこからお金がかかるのかが分かりづらいという声もよく聞きます。
 
実際に業界のトラブルで、「設計事務所から絵が出てきて、気に入らなかったので、他に当たりますという話になったら突然お金を支払ってくれと言われたと」いうものがよくあります。
 
設計事務所としては、契約前提で進んでいて、かなり突っ込んだプランなどまで描いたから他に話が流れることはないだろう、というような気持ちでやっていたんだと思いますが、どこから有料がきっちりと先に伝えることは重要でしょう。
 
話を元に戻しますが、「なぜ無料でプランを提案しないのか?」
答えの一つですが「プランを作るには実際に時間を費やし、会社として経費がかかっているから」です。
 
例えば、一つの案を作ってまとめるのに5日ぐらいかかるとします。一人当たりの人件費を借りに3万円だとすると約15万円。
 
もし、この費用をいただかないとどのようなことになるか?
結局は契約した人の設計料に上乗せするしかなくなります。
 
僕たち設計者は「お施主様の資産を最大限有効活用すること」も仕事の要素として大切です。
 
そう考えると、できる限り上乗せするような設計料の出し方はしたくない。
 
それが答えの一つです。
「ただほど高いものはない」とよく言われますが、フリーミアムから程遠い建築業界ではまさにその通りでしょう。
 
本質的な答えとしては、僕は「お金=感謝のエネルギーの総量」だと考えているからです。
 
そのためには、プランを見たお施主様が「まさにこれは僕の想像をはるかに超えた家!」というものにすることが必要です。もし、そこまで出来ているのなら、逆に有料にして費用をもらうべきだと思います。
 
昔から「アイデアは有料か無料か?」という議論があります。
 
「すでにアイデアは出尽くしているから、すべてはモノマネでしかない」
「アイデアは、その人が数10年経験してきたものすべてを含んでいるから、それだけの価値がある」
 
など、いろいろな考え方があるかと思います。
 
僕は、双方の考えともあると思うし、双方とも否定するつもりはありませんが、アイデェア自身にフォーカスするのではなく、そのアイデェアが相手の魂を震わせるかが重要でしょう。

 

 

 

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