理想の注文住宅を建てるには

理想の注文住宅を手に入れ、絶対に失敗しないための注文住宅の秘訣を1級建築士である建築家八納啓創がお伝えするブログです

二世帯住宅をつくる時に、夫婦の会話で押さえておきたいポイント

各家族に一つの家を作ることが20世紀の後半日本で掲げられていた目標でした。
21世紀に入り、親の実家を建て替える二世帯住宅がどんどんと増えてきました。
 
土地を新たに購入する必要もなく、さらに親子で一緒にローンが借りれるなど、自分たちの世代だけでは経済的に難しい場合でも、マイホームを手に入れることができるなどメリットも盛りだくさんです。
 
しかし、
「親が寝る時間に、子供が上階で騒いで寝られない」
「一緒に住み始めた途端、両親と自分たち夫婦の仲が悪くなった」
「両親からの無言のプレッャーで一つもくつろげない状況になった」
「一度喧嘩してから、ほとんど口をきかなく険悪なまま数年経った」
など、デメリットもたくさん分かってきました。
 

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【二世帯住宅をつくる時には、いろいろなことを考えます】

 
これまでは、お互いメリットばかりに意識がいって作ってきた二世帯住宅ですが、これからの時代は、上記のようなネガティブな視点にも意識しながら、家づくりに臨むことが重要です。
 
特に、意識をしたいのが、夫婦での意識、価値観、思いのすり合わせ作業です。
なぜなら、これまでの家づくりに携わってきて一番実感したのが夫婦の間の遠慮から全てのことが起こっているという事実だったからです。
 
「キッチンのリフォームをやるのは専業主婦である私のわがままでは?」
「そのうち親の面倒を看ないといけない立場だけど、仕事は辞めたくない」
「夫は、多分私に介護を押し付けてきそう。専業主婦の立場だから仕方ないか・・」
「自分の親の面倒を見るだけでも苦痛なのに、パートナーの両親と同居はストレスがたまる。・・・でも土地代から家を建てるのは無理だから仕方ないか」
 
内心、いろいろな思いが渦巻く中、お互いには「それを口に出したらおしまいだろう」という思いで牽制しあって、結局話し合わないまま、家づくりに臨みます。
 
その結果が、初めに言ったようなデメリットにつながるのです。
 
家づくりというのは、夫婦の価値観をすり合わせていく、またはお互いの価値観を尊重し合う絶好の機会ですが、多くの人がそんなことを考えてまで家づくりをしていくとは考えていません。ましてや、そんな面倒くさいことまでやって、家は欲しくないという方も多いです。
 
しかし、家は建ててから数十年暮らしていく場所なので、やはり初めが肝心です。
 
「でも、夫婦でそんな話し合いは不可能」
「絶対に喧嘩になるし、そんなネガティブな話し合いはしたくない」
 
と思う人も多いでしょう。
出来ることなら、二人でそれを乗り越えていってほしいものです。
 
でも、難しい場合は私たちのような設計士に間に入ってもらい、うまくファシリテートしてもらうことです。
 
そういう意味でも、私たち設計士は、男女の心理などを学ぶことがとっても重要です。設計はあくまでもツールで、家づくりを通じて、そのご家族の生きかたを後押しするような環境づくりが本質的な私たちの仕事です。
 
余談ですが、私はどういったことを通じて男女の心理を学んでいるかというと、妻です。妻が心理カウンセラーということもありますが、二人の間で、妥協せず、話し合い時には、それぞれが何を感じているのかを分かち合うことをやっています。私にとってはものすごいハードトレーニングな感じもありますが(笑)、これが一番気づきになります。
 
 

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