理想の注文住宅を建てるには

理想の注文住宅を手に入れ、絶対に失敗しないための注文住宅の秘訣を1級建築士である建築家八納啓創がお伝えするブログです

Q&A キッチン越しのカウンターテーブルでの勉強はだめなのでしょうか?

(ご質問)

小学生2年生になる娘がいます。勉強するときにキッチン越しのカウンターテーブルで勉強をさせようと思うのですが、なかなか集中できません。キッチンやダイニング周りで勉強させるのがいいと聞いているのですが、カウンターテーブルはダメなのでしょうか?

 
(八納の答え)
お子さんの性格や資質により、向き不向きもあると思いますが、それ以外に建築的に気を付けないといけない部分が2点あります。
 
一つはカウンターの高さと奥行です。
キッチン越しのカウンターに多いのは奥行30cm~40cmのものです。そして高さが床から70cm。奥行的にも狭い感じがあるのと、カウンターの高さが70cm近くあるので、その高さに合わせた椅子が必要になります。
しかし、多くの場合カウンターテーブルの高さに合わせた子供が長時間使える椅子を設置するところまで意識がいっている人は少ないです。
 
それともう一つは、椅子の構造です。
注意したいのは、「足が宙ぶらりんになった状態で椅子に座っていないか?」です。足が宙ぶらりんだと気が付いたら椅子をグルグル回したりと集中しにくいものです。
普通のダイニングチェアーや学習椅子だと机の高さに合わせると子供の足は宙ぶらりんになります。解決策は、ストッケのような足を置く台がついた椅子を使うことです。台座を置くのも一つです。
 
小学校の机の高さは120cmの子供で52cmです。
その高さと比較しても、70cmの高さのカウンターテーブルを使うには、色々と工夫が必要だと覚えておきましょう。
 
また、照明の明るさなどにも注意してあげましょう。
 
建築以外にも「ママみてみて~!」と言われたときに、夕食の準備の手を止めて見てあげたり、話を聞いてあげるなど、「自分が目の前にいることを忘れないでね」という子供のメッセージを感じながら勉強に取り組んでもらうという視点もとっても重要です。合わせて覚えておいてくださいね。