理想の注文住宅を建てるには

理想の注文住宅を手に入れ、絶対に失敗しないための注文住宅の秘訣を1級建築士である建築家八納啓創がお伝えするブログです

なぜ、老若男女に響くのか?映画「君の名は。」&個人的な感想

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           【湖のモデルにもなった諏訪湖

 

現在(2017年1月)も映画館で上映中の「君の名は。
神戸の実家に帰省中に家族と母親を連れて4人で見に行きました。
 
母親は初めて。妻と私は2回目。
そして6歳の娘は3回目!娘のお気に入りの映画でもあります。
 
満席で、小さな子供からお年寄りまでたくさんの人が見に来ていました。
 
1回目に観るよりも2回目の方が、物語や映像に映っているものも鮮明に観えました。
 
例えば、奥寺先輩と主人公の関係が近くなったことに抗議した3人の男性の名前が「田中」「斎藤」「鈴木」だったのもなんだか笑えました。あとは、iPhone好きな人は、主人公たちが使っているiPhoneのバージョンが何かを見るのもマニア的にも面白いと思います。
 
そういう楽しみ方もあるけど、ネタバレにならないように書くと、
 
・男女が入れ替わるラブストーリーとして楽しむ
 
神道的な日本の精神性を見事に表現しているところに心を震わせる
 
・本気になれば夢を叶えることが出来るという心強さを感じる
 
・映像の美しさに心ときめかせる
 
・音楽の素晴らしさを感じる
 
シンクロニシティとして世の中に偶然はないという感覚を持つ
 
・時間は未来から流れてくるというスピリチュアル的な感想を持つ
 
・伝統の背景には、アニミズム的な要素が宿っていてそこに共感する
 
・・・・・・
・・・・
・・・
・・
 
と、あらゆる世代の人の心につながる多重構造の要素が映画の中で自然と溶け合っているところがすごいと、僕はそこに興味を持ちました。
 
個人的には、
新海誠という人はすごいな。どうやったらこんなストーリーを考え出せるのだろう、この人はどういった人生を歩んできたんだろう」と思いました。
 
妻は「声優さんにとっても興味がある」と言っていました。
 
娘は、組紐を渡した場面が一番大好きなようで、その場面の絵を描いたりしました。
 
母親は、3年前に他界した父親のことを思い出していたようです。
 
それぞれ、感じるところが違っていて興味深いです。
 
僕自身、このストーリーに驚愕と共感、そしてなんと「嫉妬の気持ち」が出てきたのには自分でも驚きました。
 
「嫉妬=自分の中に眠っている可能性」と言われています。
 
確かに、自分の中にはこの映画のように多くの人に共感を生み出す「機会」を作り出したという思いがあるのに気が付かせてもらいました。
 
家の設計にしても、「住む人が、ともに生きていくことの喜びを感じる場」を作り出したいと思いながらやっています。それを見事なまでに、映画として作り上げていることに対して、どうやったら追いつけるだろう?と恐れ多くも感じている自分がいました。自分自身の反応が興味深いです(笑)
 
実はそう思った背景もあります。
今から7年ほど前にとある出版社のゲラになったところでストップして出さなかった「物語」があります。
 
ある家族が、いろいろな出来事に巻き込まれる中で、建築家と出会い、住まいのこと、生き方、過去の観念をひも解きながら、自分の心と向き合い、家族の絆が深まっていくストーリーです。
 
個人的な立ち位置としても、建築家≠物語製作者というイメージが強く心にあったのですが、個人的には、自分の才能をフルに活用して、世の中の人と分かち合えることをしたい!と強く感じました。
 
さぁ、今年どうなることやら(笑)。
 
さて映画「君の名は。
噛めば噛むほど味が出る感じです。
お薦めです!
 
 
 

2017年はどういった流れになるのか? 丁 酉 一白水星から読み解く 

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
 
今年初めのメッセージは、
「2017年がどういった年になるか?」
「それに対してどういった流れを引き寄せればいいか?」
についてお伝えします。
 

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2016年は、丙(ひのえ) 申(さる) 二黒土星の年でした。
 
丙は、天の気を示していて人が囲いに囲まれた象形文字を示しています。その意味するところは、この1年は制限を受けながら物事が進む年であることです。
 
申は、よく猿と勘違いされますが、これも象形文字で、土の中で石ころにあたりながら、それを迂回して伸びていく根っこを表しています。丙の要素とも重なりますが、この1年は、微調整して進路変更するということを我慢強く行い、その結果根っこが伸びるということを意味しています。
 
2黒土星は、母性のエネルギーを表しています。
和や輪を作ること、一強体制が崩壊すること、女性を中心にエネルギーが動き始めることなどを示しています。
 
小池都知事の誕生やこれまでグローバルリズムで走ってきたアメリカが、トランプ氏の大統領当選によって、グローバルリズムが崩壊し、反グローバルリズムに向かう可能性も出てきています。イギリスのEU離脱もその発端と言えます。
 
サムソンの携帯電話の発火事件で、サムソンは大きな打撃を受けていますが、これまでグローバルに世界展開してきた巨大企業などの崩壊が見て取れたのも2016年の特徴でしょう。
 
さて、2017年はどういった年になるでしょうか?
丁(ひのと) 酉(とり) 一白水星(いっぱくすいせい)の年です。
 
丁は、いろいろな衝突が起こることを示した象形文字です。
しかし、その衝突を避けようとすると、物事が成就していきません。
 
酉は、熟成して全く別の形のものに仕上がっていくことを示しています。
 
共通して言えるのは、「今年の抱負や夢」をかかげ、それを形にするために
行動をしないと、なかなかいい流れを引き寄せるのが難しいということです。
 
あなたは今年どういった抱負や夢をかかげますか?
 
 
 

相手の話を真剣に聞く心構え8つの視点

「八納さんは、なぜ相手の話を分かりやすく整理して、相手がすっきり出来るように取りまとめが出来るのですか?」と、よく言われます。そういっていただけると大変ありがたいのですが、個人的にはまだまだと思っています。
 
ただ、手前味噌的な話で恐縮ですが、これまで1000件以上の家づくりやそれに類する相談を受けてきことで、自分なりに相手の話を真剣に聞く方法というものを体系立ててきました。

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振り返ってみると、これからお伝えする8つの視点を意識することで、ずいぶんと人とのコミュニケーションを改善することが出来たと思います。特に私たちのような専門職の場合は、専門的な知識がある分、相手の心に寄り添うという視点がどうしてもおざなりになりがちです。
 
今回は、それをシェアしたいと思います。
 
 
心構え1.相手の話を聞きながら、次に何を言おうかと考えている自分を知る
 
ほとんどの人は、相手の話を聞きながら「次に自分は何を言おうか?」と考えています。子供にこれをやると「もう!ちゃんと話を聞いてよ!!」と指摘されます。多くの方が実感しているのではないでしょうか?
 
実は、このような状態だと本当の意味で相手の話を聞いていることにはなりません。多くの場合がこのような状態になっていることをまず自覚することが、はじめに大切になります。
 
「もしかしたら、ちゃんと相手の話を聞けていないのでは?」と考えてみましょう。
 
 
心構え2.話をするときは、事前に何も考えないで話し始める訓練をする
 
なぜ、相手の話を聞きながら「次に何を言おうか?」と考えてしまうかというと、話をするときの習慣として、「事前に考えてから返答しよう」と思ってしまうからです。人は、沈黙が続くと「何かしゃべらなきゃ!」という感覚に陥りやすいため、事前に考えながら話を聞いて返答しようとしてしまいます。
 
私たち設計士にしても、相手の話を聞きながら、「専門的に話を整理してお返ししなきゃ!」という思いが働きやすい分、相手の話を聞きながら「ああ、この話題ならこういうふうに返答しよう」と決め打ちしてしまいがちです。
 
特に男性は、「相手の話を聞く=自分が解決してあげる」と思いがちです。
相手の話から解決できる糸口をずっと考えるので、そのことで思考が埋め尽くされ、相手の話の中に含まれている感情の起伏や表情から読み取れる状況などが見えづらくなってしまいます。
 
その結果、相手は「本当に話を聞いてくれているのかしら?」と、気持ちが離れてしまいます。
 
ここは多くの男性が知らず知らずにはまっている「罠」みたいなものです。
なかなかこの「罠」から出るのは難しいですが、ポイントはあります。
 
まず、話をするときは事前に何も考えないで話し始める訓練をすることです。
 
例えば、スピーチでは、事前に何も考えずに、出番になってから話し始めるような取り組みをしてみましょう。多くの人はこれが恐怖で、はじめのうちは頭が真っ白になるかもしれませんが、繰り返し練習していくと、急に話をふられても自然と話が出来るようになります。
 
聞き上手になるというのは、「何か返答しなきゃ」という強迫観念から抜け出すことが鍵になります。そのための、解決策がこれなのです。
 
 
3.相手の表情と言っている内容の差異をみる
 
自分の返答をすることに意識がいかなくなると、相手の話にフォーカスする力は強くなってきます。そうすると、相手の話をしている内容と顔の表情の差異などが良く見えてくるようになってきます。
 
例えば、とても悩んでいる話をしているのに、その人の顔が笑っているということもあります。逆に楽しそうな話をしているはずなのに、目が死んでいるというようなこともあります。相手の話を聞くというのは、こういった観察をして気づくこともとても重要です。
 
 
4.相手の本当に感じている感情を感じてみる
 
「話をしている内容」「その人の表情」「内心本当に感じていること」の間にどれだけ差異があるかを感じることで、本当にその人が話したい内容が見えてきます。
 
例えば先ほどの例で、悩んでいる話をしているのに、顔が笑顔の人は、内心「悩んでいることが自分らしい、誇らしい」と感じているようなケースもあります。楽しそうに話をしている人の目が死んでいる場合は、その人はポジティブに振る舞って人生を頑張っているかもしれません。
 
これらの例のように、差異がどのようにあるかを観察して実感できるようになると相手が本質的に何を言おうとしているのかを理解できるようになります。
 
しかし、ここに一つ大きな壁が出てきます。それは「自分が普段感情を感じれる範囲でしか、相手の感情を理解できないため、自分の感情を普段から感じるようにしていないと、相手の本音を感じることが難しい」という点です。
 
特に、男性や社会活動をしている人は「感情を感じることは面倒くさい」「感情は思考の邪魔をする」という観念が強いため、普段から感じる心を閉ざしていて、場合によってはマヒしてしまっています。
 
街中を歩いていて、ふと目線を下げると道端にかわいくて小さな花が咲いている。
その花を見て「わぁ、かわいくてきれいだな~」と感じれる心はとても大切です。
 
人は感情の生き物です。どれだけ思考優先でしゃべっている男性でも、その背景には感情がベースにあります。思考的に話を取りまとめているように思っている人でも、本当はその背景にある感情的な部分で合意があるので、物事が進んでいるのです。
 
そのためには普段から「感じる」心を閉ざさずに、日々過ごすことはとても重要です。そして感じる心を取り戻すにつれて、この精度は高まっていきます。
 
 
5.相手の表情、内容、感情の差異を整理してフィードバックする
 
悩みながらも笑顔の人を見てフィードバックできることとして「悩まれていて大変そうですね。しかし、雰囲気から見るとそのことで悲しまれているような感じではないですが、何か思い当たることはありますか?」と言うことが出来ます。
 
楽しそうに話をしながら目が死んでいる人の場合は「楽しむことも含めてどんなことにも全力投球で頑張っているんですね。どうやったらそれだけ楽しむことが出来るのですか?」という感じで話をずっと聞いているとそのうち「実は、自分でも頑張りすぎているかなって思って、少し疲れることがあるんです」という本音がポロッと出てくることもあります。
 
 
6.フィードバックに対しての相手の表情や感情を読み取る
 
5のフィードバックの前提として「話を伺って私が感じたことをフィードバックしてもいいですか?」と許可をとることはとても重要です。なぜなら、「自分の許可を取らずに勝手に自分の心に土足で入ってこられた」と相手が感じる可能性があるからです。許可を得た場合のみ5のフィードバックをします。そうすると、このフィードバックで相手がさらにどういった表情になるかを観察します。
 
悩みながらも笑顔だった人に先ほどのフィードバックをしてどのような表情になるか?
場合によっては、「良く分かってくれた」というような表情になる場合もありますし、「あなたに何が分かるの!」と少し不機嫌になるような場合もあります。
 
相手が素直に自分のずれを受け止めて認識した場合に、例えば「私のフィードバックを聞いて、表情が曇りましたが、どんな気分なのですか?」などと、また5に戻ってフィードバックをしていきます。
 
 
7.頭を空っぽにして相手の話を聞いていると、メッセージなどが降ってくるのを感じる
 
5と6を繰り返し観察しながらフィードバックをしていると、ふと「あ、この人はこの悩みを感じることで、こういう人生を手に入れたいんだな」といった感じの直感が降ってくるようになります。
 
直感が降ってくるという表現は怪しく聞こえるかもしれませんが(笑)、まさにそんな感じのヒントがポンと天から降りてくる感じなのです。人によって天から降りてくる感覚というものは、視覚的に文字が見えたり、風景で見えたり、ズバッと体で感じたりと様々です。
 
私は普段の設計において、5,6のことを繰り返し話を聞いてフィードバックしていると、ポンっとその人たちの生活している風景や空間の情景が浮かんできたりします。
 
「お二人の話を聞いていると、窓辺でカーテンが揺れながら、お庭で育てている花の香りが家の中に入ってきてそれを眺めて過ごしているようなライフスタイルが見えてきましたよ」と、ご夫婦にフィードバックすると、「まさにそういった暮らしがしたいと思っていたんです!」という感じで、話が進んでいきます。
 
 
8.相手の人生の背景をストーリー的に感じてみる
 
5~7のことを繰り返し聞きながら進めると、相手の人生観の輪郭が見えてきたりします。そうすると、「この人は幼少期にこういった人生を歩んで、青年期にはこういう感じになって、大人になってこういう考え方がベースになったんだな」と、相手の人生ストーリーを感じるようになります。そのストーリーをインストールした感覚で話を聞いていると、相手の人と同調してきて、「相手がどのように物事を考えるか」が一致してきます。ストーリー仕立てにして、より相手の人生観を体に浸透するのがミソです。
 
 
・・・いかがだったでしょうか?
私は職業柄、そのように相手の感覚をインストールしてから、そのご家族のライフスタイルをイメージし、職能的に建築の空間を考えるということをしています。
 
ちなみに、1~8まで書きながら、全然できていない部分もあるな~、こんな自分が書いてもいいのかな~と、少し冷や汗をかいています(笑)。
 
心理カウンセラーである妻にもこの文章のフィードバックをもらいましたが、おおむね好評でしたので、ここで公開したいと思います。
 
 
 

一流の人はなぜ夢を実現させるのがうまいのか?

拙著「なぜ一流の人は自分の部屋にこだわるのか?」が出版されて1年経ちます。
出版後は、一流の人たちがどのようなライフスタイル・価値観をもって生活しているか?を取材などでも聞かれることが増えました。

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まずここで言っている「一流」についての定義ですが、「各業界の一線で実際に活躍している人」のことを言っています。
 
不動産業界、保険業界をはじめ、流れに乗っている経営者、ベストセラー作家など、実際の設計させていただいた物件や「この人は!」と思う人にヒヤリングさせていただき、取りまとめたのがこの本です。
 
 
とにかく、彼らに共通しているのは、物事を実現させていく力が強いことです。
住まいを手に入れるお手伝いをさせていただいているからこそ、分かることがたくさんありました。
 
ここでは、この本を振り返りながら「一流の人はなぜ夢を実現させるのがうまいのか?」を5つのポイントでお伝えしましょう。
 
 
ポイント1 自分が目標設定タイプ、展開タイプ、浮遊タイプのどれかを理解している
 
「10年後の目標を設定して、そこから逆算して考えなさい」という経営者は結構多いですが、「10年後の目標に縛られるのではなく、もっと自由な発想で出来ることを考え、今に集中しなさい。結果将来が変わってもいい」という考えの経営者も意外とたくさんいます。前者を目標設定タイプといい、後者を展開タイプといいます。
 
ちなみに、将来のことを全く考えずに経営している人はほとんど見たことがありません。このタイプを浮遊型といいます。周りに合わせながら生きているとこのタイプになります。
 
まずは、目標設定タイプか展開タイプのどちらかになることを意図してみましょう。
 
目標設定タイプの人が展開タイプで物事を進めるとストレスを生じます。反対も同じです。まず、自分自身のタイプが何であるかを知ることが大切です。
 
もう一つ大切なのが、ご家族がどのタイプかです。夫婦でタイプが違うと、そのことで口論になったりします。しかしお互のタイプを知って、理解しあうだけでも随分とストレスが減るものです。
 
 
 
ポイント2 家族共通の夢も併せ持っている
 
夢を叶えるスピードが速い人を見ると「一人だけの夢ではない」場合が多く、家族で生活されている人の場合は「家族共通の夢」ももっています。例えば、私の事務所で家の設計をさせていただく場合でも「この家を手に入れることで、自分たちはこういったライフスタイルを手に入れたい!」というのを明確にしてもらいます。
 
明確になるほど、家づくりにおいては物事がスムーズに進むようになります。
私の事務所のHPの作品集のページには、各家づくりにそれぞれコンセプトがついています。
 
実はこれが、そのご家族の共通の夢を言葉にしたものなのです。
 
 
 
ポイント3 節目で流れを確認している
 
夢を叶える力が強い人は、節目で現在の状況を冷静に俯瞰することをしているのが特徴的です。
 
どれくらい夢を引き寄せているかどうか、離れてしまっているかどうかを冷静に感じ、軌道修正していきます。
 
目標設定型の場合は、逆算的にずれ具合を確認して修正し、展開型は大枠思っている方向性ならそれでOK、あまりにもずれている場合のみ軌道修正するということをしています。
 
浮遊型の場合は、節目で流れを確認するという感覚がありません。
 
この1年を振り返ってどうだったでしょうか?いまいちイメージが出来ない人は、これからの1年をどう過ごしたいか?を紙に書き出したり、イメージしてみましょう。
 
 
ポイント4 自主的に人生を選びとっている感覚がある
 
一戸建てを手に入れる人は「家を手に入れることが出来る」と自然に思っている人です。逆に一戸建てを手に入れたいと思いながら手に入らない人は「自分には無理」と思っています。
 
これまでたくさんの相談者の相談にのってきましたが、すんなり家を手に入れる人ほど、「人生を自主的に選び取っている」感覚を持ち合わせています。人生を自主的に選び取っている人は、「自分で引き寄せている」という感覚があるので、被害者意識をあまり持ち合わせていません。どんなことがあっても基本的に自分が選んだ結果として受け入れ、そこから次にどのようにしていくか?を考えています。
 
 
ポイント5 出来ることを小さく積み重ねている
 
理想の土地を手に入れたい場合、だいたい自分たちの予算でどれくらいの土地を手に入れることが出来るか?をファイナンシャルプランナーや私たち設計士と連携を組みながら見定めていきます。そこから後、理想の土地を見つけるには、コツコツと情報収集することが大切です。
 
なかなか土地が見つからない人は、不動産業者さん任せにしていたりして、なかなか思った土地情報が出てきません。
 
これまで、「これは!」と思う土地を見つけている人を見ると、自分自身で情報収取をコツコツと不動産業者と連携を取りながら探したりしています。面白いもので不動産業者も土地の情報が出てきたときに「最近熱心なあの人に情報を先に流してあげよう」と思い出してくれるようになります。
 
そういった状況を拝見していると、やはりコツコツと地道に小さなステップを踏んでいる人の方が、確実に物事を引き寄せているように思います。有言実行が大切なようですね。
 
 
 
・・・・いかがだったでしょうか?
 
「家づくりを通じてどうしてそんな視点まで分かるの?」と聞かれることが多いのですが、家づくりとは基本的にその人の人生観、価値観をインストールさせてもらってそれをベースに空間を考えるので、それぞれの考え方や価値観は、家づくりに関われば関わるほど蓄積されていきます
 
そういった意味でも、こういった人生観に触れらるのは建築家冥利に尽きるかもしれませんね。
 
関わってくださった皆様に改めて感謝をお伝えします。
 
 
 
 

Q&A 具体的に家づくりの場合風水や家相をどのように活用すればいいですか?

(ご質問)
風水や家相に興味があり、家づくりに取り組みたいと思っています。具体的にはどのように進めればいいですか?
 

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(八納の回答)
まず、信頼できる鑑定士を見つけることが重要です。
 
信頼できるポイントは、
 ・これまで多数の家づくりに関わってきている
 ・相手をコントロールしようとしない
ということです。
 
「私の言うとおりにしていれば間違いない」
 
という鑑定士は、相談者を依存させ、本人で物事を進める力を奪ってしまいます。
こういう場合は、いい家が出来ませんので、避けましょう。
 
鑑定士が見つかれば具体的にどのように進むか?
 
 ・ご家族の生年月日からどの時期にどの方位に引っ越しすればいいかを調べる
 ・要望のエリアが引っ越し時期になるように逆算して土地探しを始める
 
ことが、はじめのステップになります。
 
もし、要望のエリアが、考えている時期とずれている場合は、仮住まいに引っ越ししてから方位を合わせるという方法もありますが、どこまでやりたいかは本人によるでしょう。
 
鑑定士が見つかれば、その流派の内容を把握している設計士を選定してもらいます。
出来れば、数名の設計士を紹介してもらいましょう。設計との相性が合うかどうかも、具体的な設計を進める上でとても重要だからです。
 
また少しPRになりますが(笑)、私の事務所のように風水や家相を理解している設計事務所に依頼し、自分たちの考えにあった鑑定士を見つけることも可能です。
 
まず始めは、「引っ越ししたい方位と時期」を調べてもらいましょう。
場合によっては5年後というようなこともあります。
 
早めに調べておけば、もっとスムーズに進めれていたのに!ということもありますから、興味がある方は早めに調べてもらいましょう。
 
 
 

Q&A どうしても夫に遠慮してしまいます・・・・

(ご質問)
現在家づくりを進めていますが、どうしても夫に気兼ねして、自分の要望を伝えることが出来ません。
上手く伝える方法があれば教えてください
 

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(八納の回答)
まず、知っていただきたいのは「多くの女性が本音の部分を気兼ねして言えない」ので、あなた特有の悩みだというわけではないことを知っておいてください。
 
なぜかというと、そういったケースの場合の多くが、専業主婦かパートタイマーなどをしていて「主人の稼ぎで生計を建てている」と感じて、気兼ねしているからです。
 
以前、リフォームのご相談をいただいたとき、「子供たちの部屋を区切るための方法を教えてほしい」ということでご自宅に伺ったのです、お子様を見るとまだ3歳と生まれたての赤ちゃんでした。
 
「子供部屋を仕切ったりするのは、当分先ですね・・・。ところで今すぐに困っていることなどはないのですか?」と話を振ってみたところ、チラッっとキッチンを見るのです。
 
「キッチンでお困りなことがあるのですか?」と尋ねると、「そこまでではないですが・・・」と言われながら、暗くて、独立型キッチンのため子供を見ながら料理が出来ない、二人立つ場所がないなどいろいろな思いが出てきました。
 
「では、キッチンのリフォームをされたらいいのではないですか?」と尋ねると、「でも、主人のお金を使って、キッチンのリフォームってわがままじゃないですか?」と言われたのです。
 
この時は、平日だったのでご主人がおらず、後日、改めてご夫婦がいるところに伺いました。
 
「ご主人、子供の部屋の関係はまだ先でいいと思うのですが、キッチンが独立型なので子育てしながら料理は結構大変そうですね。奥様も、遠慮されていますがキッチンをリフォームされると部屋も広くなり、明るくなりますし、子供を見ながらの料理も楽しくなるかもしれませんがどうでしょうか?」
と伝えたところ、
 
「それで、妻や子供が楽しくなってくれるのなら、安いものです」
とご主人。一瞬にしてその場が明るく楽しい雰囲気になりました。
 
ここでお伝えした話は特別なわけではなく、遠慮して言えないケースの一例です。
 
家づくりで怖いのは、遠慮して言わずにいて、完成間際になってから
「本当は、私、こう思っていたの・・・」と切り出されることです。
 
完成間際で言われると、これまで順調に進んでいたと思っていた家づくりが一変してしまいます。
 
そうならないためにも、遠慮せずに思ったことを伝えることはとても重要です。
 
遠慮しそうになったら、上記の内容を思い出して、後悔しないためにも言ってみましょう。
 
 
 

家の居心地を一気に良くする方法

拙著「なぜ一流の人は自分の部屋にこだわるのか?」などにも記していますが、一流の人ほど、家との付き合い方が上手です。家との付き合い方が上手になればなるほど、家の居心地も良くなります。
 
今回は、家の居心地が一気に良くなる方法と題して5つのポイントをお伝えします。
 

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ポイント1 家にただいま!行ってきます!を言う
 
まずやっていただきたいのは、一緒に住むご家族などに「ただいま!」「行ってきます!」というのと合わせて、家自体に「ただいま!」「行ってきます!」と言ってみましょう。
 
「なにそれ?そんなことして意味があるの?」
 
と思われる方もいることでしょう。これまで、多くの方にまずやってみてくださいと伝えてきましたが、実践された多くの方が、「家に対する親しみが湧いてきた」と言います。まずはやってみましょう。
 
 
ポイント2 家に愛情を注いでみる
 
「1年間限定の借り上げ社宅としてここに住んでいるので、あまり家に興味がないんです」という勉強会の受講生がいました。しかし、「何となく付き合っている人と一緒にいても楽しいですか?家も一緒です。1年だけだとしても、真剣に付き合うような気持ちで家と接してみませんか?」という話をして、家に愛情を注いでみることをお勧めしました。
 
その後メールをいただきました。
「これまで家に興味がなかったのが、家にただいま、行ってきます、というようにしてみて、1年でも愛着持って住んでみようと思ったら、なんだか家の居心地が変わりました。夜も心なしかぐっすりと眠れるようになった気がします」
 
「家は帰って寝るだけ」という人には、単なる睡眠を取る場所になりますが、家に愛情を注ぐ人は、安心して眠れるようになり、単に睡眠をとるだけの場所でなくなります。
 
 
ポイント3 家に100%を望まない
 
「家が古い」「暗い」「環境が悪い」と家に対する不満を持つ人もいることでしょう。家に対してどう感じていますか?という質問を家づくりの勉強会などで全体に質問すると、不満に感じている部分ばかりが出てきます。それは、それで仕方がないことだと思います。
 
しかし、家づくりで成功している人たちを見てみると、もともと住んでいた家に対して、不満もあるでしょうが、愛情を注いでそこに住んでいるのを感じます。たとえ古くて暗くても、可愛く部屋を見せる工夫をしていたり、照明を効果的に使ったりして、その空間を出来るだけ楽しめる居心地の良い場所になる工夫をしています。
 
ポイントは、不満な部分に意識を集中させずに、家を工夫して楽しめる部分に意識を集中させることです。
 
 
ポイント4 好きでいる工夫をする
 
新築当時や引越し当時は家のことが新鮮で、家に好意をいただいている人でも、月日が流ればなんとなく惰性的に生活するようになり、当初ほど家に対する愛情、愛着が持てなくなってくるのが普通です。
 
そうなると、家との関係性も惰性になり、家の居心地も感じられにくくなります。
そこでおすすめなのが、「模様替え」などをすることで、家に対する新鮮な関係を保ち続ける工夫です。
 
カーテンを変える、お香など焚いて香りを楽しむ、ソファ、ベットの位置を変えてみる、シーツを変える、BGMを流してみるなど、普段と違った雰囲気に気分転換することで、家に愛着を持っていた時の気持ちが持続できるようになります。
 
 
ポイント5 家で楽しめる工夫をする
 
家を好きでいる工夫をするときに一番効果的なのは「家で楽しめる工夫をする」ことです。
 
例えば、月に1度友人などを招いた一品持ち寄りのポットラックパーティーを開く、お気に入りの本棚を買い、好きな本を揃えていく、大好きな映画を大画面で観れるプロジェクターやTVを購入する、人を招いての勉強会をスタートさせる、お茶会を開催するなど、方法はいくらでもあります。
 
家を単に寝るだけの場所、家族となんとなく過ごす場所とするのではなく、積極的に人と繋がる場所にするのも効果的でしょう。
 
 
いかがだったでしょうか?
家に「ただいま!」「行ってきます!」というのは、すぐにでも実践できることです。今回の内容は、家を「付き合っているパートナー」と同じように大切に扱うというイメージで読んでもらえるとより分かりやすいと思います。
 
実際に、一流の人ほど、すべてのものを大切にする傾向があり、例えば有名な話だと、メジャーリーグのイチロウ選手は、バットやグラブ、スパイクなど毎回大切に磨いて感謝をしているようです。家も同じように大切に扱えば、そこにいる居心地が確実に変わります。
 
科学的な根拠はありません(笑)。逆に言うと科学的に解明するのが難しい分野だと思います。まずは実践してそのこと自体を体感してみてくださいね。
 
 
 
 
 

お金を引き寄せる「自分」になる5つのポイント

これまで90件以上の家づくりをしてきましたが、興味深い事に、「一戸建ての家を手に入れる」人々には、一般の会社員の方、自営業者、会社役員の方々どなたにも共通するお金を引き寄せる価値観を持っていることやお金を引き寄せるものの考え方にシフトしていくのを身近で拝見させていただいてきました。

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彼らに共通している価値観とは何でしょうか?
5つのポイントとしてお伝えします。
 
ポイント1 「投資」「 消費」「 浪費」の違いを意識している
 
お金の使い分けに関して、「投資」「消費」「浪費」を意識していることがまずはじめに挙げられます。
 
「投資」は、将来的に自分自身に戻ってくるもの。例えば、自己投資や資産運用、身近なところでいうと、体をいたわるリラクゼーションなどがそれにあたります。
 
「消費」は、生きていく上で必要になってくる費用のことです。例えば、食事や住む場所にかかる費用などがそれにあたります。
 
「浪費」は、必要ないものにお金を費やす行為です。例えば、何となく付き合いで行っている飲み、何となく食べているおやつ、などがそれにあたるでしょう。
 
 
ポイント2  お金の専門家をブレインに持っている
 
お金の専門家といえば、税理士やファイナンシャルプランナーがそれに当てはまります。一般的には、ファイナンシャルプランナーが当てはまるでしょう。
 
日本人は、お金の教育をしっかりと受けている人は稀です。多くの人が、「お金を貯蓄する」「お金を使う」がベースになっていて、「お金を運用する」などの知識や経験を持ち合わせている人は少ないです。
 
例えば、家を手に入れる場合は、大きな買い物ですから、お金の流れの全体を俯瞰的に眺めることは必須です。自分たちの経験則だけでなく、時代の流れなどから客観的に情報やアドバイスが手に入るブレインを持つことはとても有効です。人生全般の「お金計画」をまとめる際にはとても頼れる専門家です。
 
 
ポイント3  先行投資を中心に考えている
 
お金を引き寄せる人々が「投資」「消費」「浪費」の中で一番意識をしているのが「投資」です。なぜなら「投資」が最終的にお金を引き寄せる流れを生み出すと知っているからです。
 
例えば、夢を描いて家を手に入れるというのは「先行投資」になります。ただ、寝に帰るだけの家は「消費」です。逆に、見栄をはった家を手に入れるのは「浪費」です。家を手に入れて、どんどん豊かな流れを引き寄せているご家族などを見ると、そのひとたちは「先行投資」として明確に家を手に入れています。
 
混乱されるひとが多いのですが、「見栄」をはって家を手に入れるのは「消費」です。
 
夢を叶えるための投資と見栄をはるための浪費の違いは、普段から意識をしていないと混合してしまいがちなので注意してみましょう。
 
 
ポイント4  金額に見合った相応しい自分という意識を持っている
 
同じ収入ぐらいの人でも「家を手に入れる人」と「家を手に入れようと思っても手に入らない人」がいます。それは、なぜでしょうか?
 
これまで、たくさんの相談者の話を聞いてきましたが、家を手に入れる人は「当然のごとく家を手に入れれると思っている」から家を自然と手にいているんだとここ数年で分かってきました。なぜ分かってきたという表現を使うかというと、本人たちは自然とそう思っているので、そのことを口に出さないため、若干分かりにくかったからです。しかし、その感覚が、毛穴から滲み出ているのを確信的に感じるようになりました。
 
逆に言うとなかなか家を手に入れることができない人は「自分たちは家を手に入れるのにふさわしくない」とどこかで感じているのです。
 
例えば、恋愛に関しても「自分は普通に恋愛できる」と思っている人は、わざわざそう自覚する必要もなく、普通に恋愛していますが、なかなか恋愛できない人は「自分は恋愛するのにはふさわしくない」と意識的に感じているので、相手を引き寄せることができません。※逆にふさわしくないという状況を意図しているのでそれを引き寄せています
 
お金に関しては、その金額を使うことが自分にとってふさわしいのかそうでないのか?で、引き寄せる額が変わっています。これは、普段ビジネスを自分でやっている人にはピンとくるでしょう。しかし、なかなかそれにふさわしい自分という意識にはなれません。それを解決するにはポイント5が大切になってきます。
 
 
ポイント5  子供の頃のお金に対するネガティヴな観念を書き換える
 
「あなたにとってお金とは何ですか?」という質問をするとどのように答えいますか?
 
・たくさんあればあるほど嬉しいもの
・たくさんお金があると周りからたかられそうで怖いもの
・ないと困るけど、必要以上にあったら面倒なもの
・お金があるほどトラブルを生み出す
・お金があればあるほど、幸せを循環させることができる
 
など、この他にも様々な考え方があることでしょう。
その中で、見ていきたいのが「お金との関係性が健全かどうか」です。
 
例えば、
・お金=たくさんあると人間関係を崩すもの
という考え(観念と言います)を持っている場合は、口では「お金がたくさん欲しい」と言っていても、「お金がたくさんあると人間関係を崩す」という考えが根底にある限り、お金を引き寄せることは出来ません。
 
そして、この「観念」の多くは、子供の頃に経験した出来事やそれが心の傷(トラウマ)となって、根深く残ったもので形成されます。
 
子供の頃、親がお金のことでトラブって、人間関係を崩している場面やそのことで両親が喧嘩している場面が多々あっとします。そうなると、「お金が人間関係を崩すんだ」という心苦しい思いが胸に刻まれます。
 
しかし、大きくなるとそのこと自体を忘れてしまうことが多く、まさか自分が子供の頃に経験した「心の傷」が自分の考えのベースにあるとは夢にも思いません。
 
自営業をしていた友人で、いつも年収がある金額で頭打ちになりそれ以上、年収を上げることができませんでした。子供の頃に得た観念を探っていくと、その金額は「死ぬほど頑張って仕事をしていた父親の年収」だったことが分かりました。彼の中では、父親の年収を超えるのは、父親に対して申し訳ない、どこかで父親の尊厳を奪ってしまう行為になってしまう、と感じていたことを自覚し、涙しました。
 
その後、彼は「父親の年収を超えることは父親の存在を否定することではない」と観念を意識的に書き換え、その後年収が一気に増えました。
 
これは一例ですが、今回のテーマで一番大切なのはこのポイント5です。
 
家を自然と手に入れる人の中には、小さな頃の経験から、自分も一戸建てに住んでいたし、誠実に生活していれば、手に入れることができると自然と思っている人もいます。そういった人を見ると、羨ましいな〜という気分に私も個人的にもなります。
 
子供の頃に家にまつわるトラブルに見舞われてきた人は、自然とそう思うことが出来ません。しかし、そういった人たちも「自分たちは家を手に入れるのにふさわしい」という思いになることが出来れば、家を手に入れることができるようになります。
 
そういった時に有効なのが「この家を手に入れることでどんな夢を叶えたいか?」という質問です。家族共通の夢を描くことで、子供の頃の観念を書き換えるぐらいのパワーを持つことがあります。
 
これまで「家族共通の夢」が明確になった途端に、資金面、土地などの条件がクリアーされ、一気に家づくりが進んだご家族を何組も見てきました。
 
ここから分かることは、「お金を引き寄せる」というのは、手段であって、「どんな夢を叶えたいか?」が目的として明確になればなるほど結果的に必要なお金を引き寄せるということです。
 
ポイント1〜5を出来れば何度も読み直して、自分自身に落とし込んでくださいね。
 
 
 
 
 

Q&A 住宅ローンをあまり組みたくありません。出来るだけ現金で支払いたいのですが、アドバイスいただけますか?

(ご質問)
住宅ローンをあまり組みたくありません。出来るだけ現金で支払いたいのですが、アドバイスいただけますか?
 

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(八納の回答)
家を入手すするときには二通りの考え方があります。
 
一つは、
現金で買えるまで家を手に入れない
 
もう一つは、
住宅ローンを組んで家を手に入れる
 
です。
 
合わせて考える必要がある根本的な考えは
 
「収入より支出が上回らない」
 
ということです。ここは大原則です。
 
しかし、先に述べた二通りの考えに関しては答えはありません。
富裕層の人ほど、現金でものを買う傾向が強いのも事実です。
 
では、どうすればいいか?
それは「お金に関する知識を身につける」ことです。
 
例えば、現在の住宅ローンは固定金利で1.5%、変動で1%を切るものもあります。
それに対して、世界で平均的なお金の運用率は年利5%近くあります。
 
そのように考えると現金は5%近くで運用し、住宅ローンを借りたほうが資産は増えていきます。
 
1980年代は、住宅ローンの利率が7%ぐらいありました。
 
ですので、その当時に家を建てた人は「ローンを組むぐらいだったら現金で建てたほうがいい」と思っていましたし、そのことを子供たちに伝えて、今でも「ローンを組むぐらいだったら現金で建てたほうがいい」という教えが正しいと思っている人もいます。
 
この考え自体が今の時代と合っていないことは分かりますよね?
 
しかし、「住宅ローン=借金」であることは間違いありません。
 
では、どこまで借金をするのか?しないのか?
どこまで、借金をしてまでも家を手に入れたいのか?
 
ここを見極める必要があります。
 
お薦めできるのは、独立系ファイナンシャルプランナーの方に、ライフシミュレーションを組んでもらうことです。そうすることで、収入を上回らないバランスでどれくらい住宅ローンを組んでいいか?を将来にわたって方針を見出すことが可能になります。
 
 
また、家づくりの方での工夫で、「どんな状況になっても住宅ローンを支払える仕組みをつくる」ことも可能です。これはまた別の機会にお伝えしましょう。まずは、独立系ファイナンシャルプランナーに相談してみてください。
 
 
 
 

Q&A 理想の土地に出会うためにはどうすればいいでしょうか?

(ご質問)
土地を探しているのですが、なかなかピンとくる土地が出てきません。理想の土地を手に入れるにはどうすればいいでしょうか?

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(八納の回答)
理想の土地を手に入れて家を建てているご家族には、ある特徴があります。
それは、土地を探し始める前に「その家を手に入れてどんな夢を手に入れたいか?」を明確にしていることです。
 
実際に、
「畑付きの土地で、家族みんなで土に触れながらわいわい楽しむようなライフスタイルを手にれたい」
という思いを明確にしてきたご家族は、思っていたエリアではなかったものの、思い描いている土地そのものが出てきたので即決されました。
 
その後1週間で、そのエリアの畑付きの土地も売れてしまいました。
興味深いのは、本当に欲しい敷地というものは、すぐに売れてしまう可能性が高いということです。
ゆっくりと情報を見ていると、あっという間に売買されて情報自体に出会えなくなる可能性もあります。
 
しかし、土地の情報を見て即決する事に対して
 「良く見ずに決めるなんてこわい」
 「金額も大きいので、考える時間は必要では?」
という反応をされる方が大半です。
 
しかし、初めに「どんなライフスタイルをエンジョイしたいか?」を明確にしているご家族ほど、土地の入手では理想に近い土地を手に入れています。
 
実際にはイメージしてから土地がすぐ出てくる場合もありますが、3か月先ということもあります。タイムラグがあるとどうしても「やっぱり駄目だったか」という気分になりやすいですが、必ず出てきます。
 
私自身も自邸を建てるときそうでした。
「街中の比較的目立つ場所に、狭小敷地でかつ2台車がとめれる敷地。探す方位は今の家からみて西南。見つかる期限は2006年7月が限界」
これが条件でした。
 
あきらめかけていた8月初旬に、敷地が出てきました。
やはり私の場合も即決でした。
 
ここまで話をするとお分かりいただけると思いますが、即決というよりも
「イメージしていた敷地がやっと出てきてくれた!」
という感じになるのです。
 
これは、理想のパートナーを探すときの方法と同じです(笑)。
パートナーシップの専門家に聞くと、「理想のパートナー像を明確にしていない人はパートナーが出来ない」と言っていましたが、土地探しと似ているな~と思いました。
 
ぜひ、理想の土地探しをする際に、上記をイメージして取り組んでみてください!