理想の注文住宅を建てるには

理想の注文住宅を手に入れ、絶対に失敗しないための注文住宅の秘訣を1級建築士である建築家八納啓創がお伝えするブログです

Q&A 部屋は心の状態を表す鏡なのでしょうか?

(ご質問)
最近、部屋はあなたの鏡です、あなたの心の反映ですという話を聞きました。家づくりの話とは直接関係ないかもしれませんが、どういった意味なのでしょうか?
 
(八納の答え)
例えば、忙しくて心に余裕がないときは、部屋が散らかりやすく、時間が出来た時に掃除をすると途端に気持ちが軽くなる、というような経験をしたことはありませんか?
 
これは、部屋の状態と心がリンクしていることを示しています。
基本的に、心が混乱している状態だと散らかりやすいということでもあります。
 
では、部屋が散らかっている人はすべて心が混乱しているのか?
それは一概に言えないでしょう。
 
例えば、アインシュタインやスティーブジョブスなどの机の上などはとっても散らかっていたという話があり、実際にネットで検索してもそういった写真がたくさん出てきます。

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ジャーナリストの田原総一郎さんの机の上も見事に散らかっているようです。
しかし、彼のコメントの中に「なるほど!」と思う部分がありました。
 
田原さんは、机の上のどのあたりに何があるかを大枠把握しているというのです。
 
ということは、どこに何があるのか分からないわけではなく、机の上を使って分類していることが分かります。
 
散らかっているのではなく、散りばめているというほうがしっくりしそうです。
 
話を戻しましょう。
 
もし部屋が散らかっているように見えて、どこに何があるか分かる場合は、心は混乱していませんが、どこに何があるか分からない場合は、心が混乱した状態だと言えます。
 
では、リビングがこのような状態だったらどうなのでしょうか?
散りばめている本人にとっては、どこに何があるかしっくりしているかもしれません。
 
しかし、家族からしてみると単に散らかっているだけに見えてしまいます。
「あ!ここに置いていたのに無くなっている!!いったいどこにやったんだ!もぁー!!!」
「何言っているの!散らかっているようにしか見えないし、私にとっては不快よ」
 
このような会話(笑)を見聞きしたことは無いですか?
 
ここから分かることは、共有スペースではやはり散りばめるのはまずいということです。
 
個室の場合は、ある程度自由にさせてもらう、しかし共有スペースではほかの家族のことを気遣う。
 
このバランスが大切です。
 
そういった意味でも、リビングなどの共有スペースは、「家族の状態を表す鏡」なのです。
 
そのことは、また別の機会にお伝えしましょう。
 

 

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自分らしく、クリエイティブに生きることは可能か?

【自分らしく、クリエイティブに生きることは可能か?】

 

2016年10月14日(金)に広島で開催する「クリエイティブに生きる!」講演会の開催を記念して、これから数回、「クリエイティブに生きる」をテーマにこのブログでもコラムを書きたいと思います。

 

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クリエイティブに生きる!


という言葉はなじみが浅いかも知れません。

 

でも、あえてクリエイティブ、クリエイティビティという言葉を使いたいのには意味があります。

 

日本語で言うと「 創造的、創造性、独創力」。

そして、誰もがもともと「創造的、創造性、独創力」をもって生まれてきていたというのが僕の仮説です。

 

 

それは、6歳になる娘を見ていてもそう思うし、彼女のお友達や娘が生まれてからこの6年間に出会った子供たちを見ていても明らかだと思います。

 

 

しかし、大人になっていく過程で、もともと持っていたクリエイティビティを抑圧して生きていくようになる人がほとんどです。

 

 

「もともと、自分にはクリエイティビティなんてない。そういう才能は一部の人だけのもの」
思い込んでいる人も実際たくさんいます。

 

 

また、逆に自分のクリエイティビティを抑圧することが出来ず、天真爛漫にふるまってきたことで、世の中で生きづらく、肩身の狭い思いをしてきた人もいるでしょう。

 

 

ちなみに、僕たち独立系の建築士は、どちらかというと比較的クリエイティビティを抑圧せず、天真爛漫にふるまってきた人が多いです。その分、生きづらかったことを心底経験して来ていますし、僕自身もそういった経験をたくさんしてきました。

 

 

その経験も踏まえてですが、抑圧して生きてきた人、天真爛漫に生きてきた人の双方に必要なのは、クリエイティビティを発揮しながら社会と分かち合う経験と知恵を積むことです。

 

 

では、どうすればその双方の感覚を理解して手に入れることが出来るのでしょうか?

 

 

それは、クリエイティブに生きながら、世の中ともリアルに触れ合って幸せに生きている人と触れ合うことです。

 

 

個人的な経験ですが、本を読んだりテレビで見たりして、そういった人の人生に触れるのも重要ですが、実際にそういった人と直接触れ合うことは、さらに重要です。

 

次回はさらにそのあたりの具体的な話をしたいと思います。

 

★第1回「クリエイティブに生きる!」講演会IN広島 10月14日開催
 https://www.facebook.com/events/1575009979472407/

子どもが園庭で怪我をしたらだれの責任か?

北欧幼保施設視察 徒然なるままにその3

2016年5月に北欧幼保施設視察の第3弾。

今回は、園庭について書きたいと思います。北欧には「森の教室」というものがあるくらい、屋外を主体にした幼保施設も多くあります。

では、普通の幼保施設はどうなのか?となると、「多自然型の園庭」を主にしているところが多いです。

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園長先生に、一般的な質問をしてみました。

「これだけ高低差や角が多いと子供が怪我したときに親御さんは何も言ってこないのですか?」

 

すると園長先生は

「実は同じような質問を、イギリスの視察団にも言われたのですが、この園を希望してくる親御さんは基本的にこの多自然型園庭が気に入っているからわが子を入れたのであって、ここでけがをしたとしてもそれは自然なことだと思っているわ」

という返答でした。

 

この話を日本の園の方にすると「日本では考えられないわ。けがをさせると大問題ですから」と言っていました。

 

個人的には、北欧の考え方のほうがしっくりきますが、今の日本は責任問題などに関してとてもシビアになっているのを改めて感じます。

 

家の中もそうですが、下手に安全すぎるような作りにしておくと、かえって外で大けがをするケースが多いです。ある程度家の中で、危険を察知する感覚や感性を磨くこともとても重要だと思います。

 

鉛筆をナイフで削る、ナイフで怪我をすると血が出て痛い。だから人にナイフを絶対向けてはダメ、というリアリティが身につく。

 

自然の中でのリアリティは、自然の中で身につく。だから自然に対して畏敬の念や尊重の念などがこもる。そうすると安易に自然を破壊しようとしない。北欧の多自然型園庭を見ながら、自然を愛し、共存する感覚を小さいころから身につけるとてもいい方法だと個人的には実感しました。

8月30日 佐藤実先生の木造塾IN広島開催決定!

先日6月21日に開催し、開催2週間前にキャンセル待ちになった「設計者・施工者のための木造設計セミナー」(パッシブハウスジャパン中国支部主催)ですが、好評のうち幕を閉じました。

そういった中、講師の佐藤実先生を改めてお迎えして、より実践的なカリキュラムである「木造塾」を広島で開催してただくことが決定しました!

 

日程は2016年8月30日(火)です。

 

6月21日に開催した木造設計セミナーに参加された設計者・施工者の皆様からは

「よりデザイン性に富んだ建築をする上でも強力なツールになりえます」

「4号建築物のことを本当に理解しきれていない自分に気づいてドキッとしました」

「弊社の家づくりをさらに安心して進めることが出来そうです」

「ステップフロアーやL型プランなどの壁量計算の実践的なポイントをもっと深く知りたい」

「断熱気密と構造の取り合いなど、気を付けないといけないポイントが明確になりました」

「より実践的な定期勉強会をぜひ広島でも開催してもらえませんか?」

など、多数の感想をいただきました。 

 

多忙な佐藤先生にお願いしたところ「定期勉強会の時間はなかなか取るのは難しいですが、広島の勉強会に参加された方々の真摯な姿に共感しました。ですので、1年分のカリキュラムを丸1日にまとめた勉強会を開催したいと思います」との返答をいただきました。

 

そこで8月30日の広島「木造塾」は、1日集中講座として、通常大阪などで1年間に5回に分けて開催している内容を1日にまとめたものとして開催いたします

通常の大阪などのカリキュラムをお知りになりたい方はコチラからご覧ください
カリキュラムの内容についてのお問い合わせは、M's構造設計さんまでお願いします

 

参加費は、大阪などの定期講座の年会費と同じ54,000円/人。

この会費は広島の1日集中講座を受講できるだけでなく、1年間他地方(東京、名古屋、大阪など)で開催している定期講座にも無料で参加できる権利がついていますので、非常にお得です。

 

会場の関係上、定員は30名(7月8日の時点で残席10名)です。これから募集をしていきますが、すでに24名の方の参加表明をいただいていますので、満席になっている場合はご了承ください。

 

1日集中講座の詳細は下記の通りです。

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日時:平成28年8月30日(火)
   10:00~16:30予定

会場:RCC文化センター 611号室
   http://www.rccbc.co.jp/access.html

会費:54,000円/人(消費税込み)
   *1日集中セミナーは1年間に学ぶ内容を凝縮したものです。
   *通常の構造塾年会費と同額です
   *お一人の参加費になります。特典としましては、他地域の
    定期講座にも参加可能です
   *事前のお振込をお願いしています。お申込みいただいた
    後に振込口座などの情報をお送りします。
   *お振込いただいた時点でお申込みが完了となりますので
    ご注意ください。

講座内容

1.四号建築物の仕様規定
2.長期優良住宅耐震等級設計のポイント
3.各部の構造設計(部材)
4.各部の構造設計(基礎)
5.SWS試験結果の読取り方と基礎選定、地盤補強設計のポイント

主催:  M's構造設計

広島事務局:株式会社 G proportion アーキテクツ 八納啓創

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お申込みはこちらをクリックして申し込みフォームに記載ください。

 

以上になります。当日お会いできるのを楽しみにしています。

 

Q&A 最近蒸し暑いのですが快適にする方法はありますか?

(ご質問)

ここ最近蒸し暑くて、エアコンをかけてもあまり快適でありません。どうすれば快適に暮らす部屋にすることが出来ますか?

 
(八納の答え)
梅雨の時期や真夏は、蒸し暑くて家で過ごすのも大変になりやすいことと思います。
家の断熱性能や気密性能に関わる部分もありますが、共通して出来ることをお伝えします。
 
その1)日中直射日光を家に入れない工夫をする
 まずは、朝日や午前中の直射日光を家に入れないことを心がけてください。
多くの場合、西日は熱くなるから入れないけど、朝日や午前中の直射日光を家に入れることに違和感を感じません。しかし、午前中の東側から差してくる直射日光は西日と全く同じだけの熱量を含んでいて、それが側面から入ってきます。このことにより、午前中に一気に室内温度が上がってしまうのです。
ポイントは「すだれ」など、直射日光を日中を通じて極力入れない工夫です。
 
その2)部屋を除湿する
 窓を開けて過ごすとどうしても湿度が上がってしまい、部屋がジメジメしてしまいます。夏は窓を開けて、扇風機でしのぐ!という方に対しては、それを変えてもらおうとは思いませんが少しでも快適に暮らすということで改善されたい方には、「窓を閉めて除湿器などで湿度を下げる」ことをお薦めします。エアコン嫌いの人が「エアコンの空気が嫌!」とよく言いますが、あれは快適な湿度ではない状態でエアコンを使っているから起こることなのです。
例えば、湿度70%でエアコンをかけた場合、この場合は湿って体にまとわりつくような空気がひんやりしてやってきます。これが不快感を呼ぶ原因になっています。出来れば40~60%ぐらいの湿度に落とし、その状態からエアコンをかけると、不快な感じが減るはずです。ぜひ実践をして自らその変化を感じてみてください。
 
その3)エアコンを使うのなら連続運転
 電気代を浮かせるためにエアコンのON OFFを繰り返す人が多いですが、車の街中走行と高速走行でガソリンの減りが極端に変わるのと同様、エアコンのON OFFを繰り返すと電気代が思った以上にかかります。エアコンの連続運転を活用したほうが快適性をずっと維持できます。
また、財団法人省エネルギーセンターの資料に、暖房に使っている電気代などに対して、冷房はその10分の1程度だということが分かっています。冷房期と暖房期の長さが違うこともありますが、熱中症などで亡くなる方も増えている中、命を削ってまで暑さに耐えるのは、本末転倒だと思います。
 
その1、その2を活用しながら、ぜひエアコンを上手に使ってみましょう。
 
 
 

幸せな家づくり通信をご覧になられたい方はこちらからどうぞ

八納啓創が5年前からメールレターとして配信している「幸せな家づくり通信」。

これは、実際に家を建てさせていただいたクライアントの皆様や、家づくりセミナーに参加された方々を中心に、家の使い方や家づくりにおいて押さえておきたいポイントなどを毎回Q&A方式でお伝えしているものです。

この度、より多くの方々にその内容を公開することにいたしました。まずは、下記に実際に配信した例を挙げますのでご覧ください。

◇今回のQA なぜ子供部屋で勉強させるのはいけないのでしょうか?
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(質問)
最近、子供部屋で勉強させるのは良くないという話をよく聞きます。
八納さんもそのように言われているようなのですが、実際どうなのでしょうか?

(八納の答え)
ご質問の内容を拝見すると、出回っている情報の危うさを感じますね。

多くの人が求めるのは「これがいい」「これは良くない」という答えなのですが
 ▼なぜ、いいのか?その理由は?
 ▼じゃ、自分たちの家族にとってはどうなのか?
というところに落とし込むことがとても大切です。

質問者の方の場合、「子供部屋で勉強させるのは良くない」という情報に戸惑われている感じがありますが、戸惑われるのも当然だと思います。

なぜなら、自分たち家族に当てはまっている話なのかどうかまで分からないからです。

私がこの質問に答えるのなら

「子供部屋でひとりきりにさせて勉強させることは、子供のモチベーションを下げる可能性がある。なぜなら子供は一人きりになって、物事を行うことがあまり好きでないから」

「子供部屋で静かな環境でばかりで勉強しようとすると、少々うるさい
ところで物事に取り込もうとすると集中できない癖がつきやすい」

「子供部屋で勉強させようとすると上記ようなリスクが出てくるが、
それに対して、あなたはどう考えますか?」

というふうになるでしょう。

個人的には「こうすればいいですよ」というよりも「こうなりやすいという
情報がありますが、あなたやあなたのご家族のにとってどうですか?」というふうに投げ返して、ご本人で考えていただくのが一番だと思っています。

ちなみに、質問者の方の「八納さんもそのように言われている」とありますが、私が言っている背景は上記の内容をベースに言っています。ですので、子供部屋で勉強するときでも、兄弟や親も一緒にいてくれたりすれば、全く問題はありません。

やはり情報というものは、本質的な情報に触れながらご自身で判断することが大切かと思います。参考にしてみてくださいね。

毎回、上記のようなQ&Aのやり取りをさせていただきながら、弊社のイベント情報や八納のプライベート情報、家づくり相談日情報などを織り交ぜた内容を配信しています。

ご興味がある方はこちらからクリックして、メールアドレスを打ち込んでください。万が一気に入らない内容だった場合は、すぐに解除できるようにもなっていますので、お気軽にどうぞ!

ミルクの時間、あなたはミルクを飲ませますか?

北欧幼保施設 徒然なるままに  その2

北欧の幼保施設の中で、驚いたのは、「個人の自主性を育てる」ということの徹底ぶりです。

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この写真はランチ時の食堂風景ですが、基本的にはビュッフェ形式で自分のお皿には自分で盛り付けます。

 

「何歳から自分でお皿に盛り付けるようにするのですか?」

と園長先生に質問をしたところ、

「出来る時から」

と答えが返ってきました。

 

「え?」と聞くと

「1歳ぐらいの子でもお皿を持って並びます。そのうち、リンゴを自分で取れば、それを尊重します。繰り返せば繰り返すほど、どんどん自分の食べたいものをお皿に盛り付けれるようになるのです」

ということでした。

 

確かに他の場面で、トレイでリンゴが配られるシーンに出くわしたのですが、いらない子はいらないと言ってりんごを受け取りませんでした。北欧ではそれが普通なのです。

 

そのように個人の判断を尊重しながら、一つでも出来ることが増えれば、どんどん後押しして自分で出来ることを増やしていってあげるのが先生の役割ということでした。

 

0歳児の子にも

「ミルクにする?それともお水にする?」

と、必ず選択肢を与えます。

 

そして、お水が飲みたいと示せば、そのようにさせてあげるのです。

この話を日本に帰ってからすると「ミルクの時間はミルクよね」「そんな細かなところで選択肢を与えるという頭が無かった」と一様に言っていました。

 

北欧では、このようにして5,6歳になると、何でも自主的に自分で物事を選ぶ子になるようです。

 

しかし、これにも問題が生じます。

・・・・続きは、次のコラムにて。

7月16日(土)広島市中区で完成披露会を開催いたします

広島市中区に和モダンの高気密高断熱仕様のパッシブデザインハウスが完成しました。

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もともと住まわれていた家の建替え工事としてスタートしたこのプロジェクトですが、

 ・大きな玄関土間

 ・1階で雑貨が販売できるオシャレなスペース

 ・雑貨スペースとアトリエ、和室が一体的に活用できる間取り計画

 ・タモ材を中心とした落ち着いた内装、家具デザイン

 ・どんな時でも光が入ってくる2階LDK

 ・準防火地域での高断熱高気密仕様の省エネ化

 ・風水を織り交ぜた間取り

などなど、色々な思いを込めながら作り上げました。

この家のライフスタイルコンセプトは「和モダンの上質な空間を味わう家」。

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【前面道路から見た建物外観 白漆喰で仕上げた外壁】

 

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【白漆喰とレッドシダーのコントラストが特徴】

 

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【2階LDKの天井から光が差し込んでいる】

 

施工をしてくださったのは、旭ホームズさん。現場監督のKさんがとても丁寧に現場に支持し、いいものが出来上がりつつあります。

 

木造2階建てで、2階にLDKがある間取り。

夏の暑い時期の披露会ですので、部屋の内部の快適性もぜひ体感していただけると思います。

 

では披露会の詳細です。

日時 2016年7月16日(土) 10:00~17:00

場所 広島市中区某所 お申込みいただいた方にお伝えします

お申込み コチラをクリックして申し込みフォームをご記入ください

 

Q&A 良くない環境だとは思うのですが、引っ越ししようと思う気力が湧きません

(ご質問)

八納さんの著書を拝見して、今の部屋が暗くてあまり良くないと実感していますが、引っ越ししようと思う気力がなかなか湧いてきません。

このような場合どうすればいいでしょうか?

 
 
(八納の答え)
結論から先にお答えすると、引っ越しするかどうかは「どちらでもいい」と思います。ただ、意識をしていただきたいのは、今の部屋に良い印象を持っていないという事実です。
 
一流の人ほど普段どういった場所に身を置いているかを意図しながら生活をしていると拙著でも書きましたが、ご自身の部屋に良い印象を持っていないとすると、その場所はご自身にとってマイナスの作用を及ぼすと考えられます。
 
ではどうすればいいのでしょうか?
 
ポイントは、今の部屋を少しでも好きになる工夫をすることです。
模様替えをする。カーテンの色を変える。照明の照度を明るくして見るなどなど。
換気をするだけでも随分と気分が変わります。お香などもおすすめですね。
 
根本的に改善できない部屋の場合は、引っ越しされることをお薦めします。
 
最後に一つだけ押さえておきたいポイントを。
今いる環境が良くないと感じる状態だと、心身の状態も下がり気味になります。ですので、気力が湧きにくい状態にもなりがちです。ですから、気力が湧いてこない場合は、少しづつ改善して気力がぐっと湧いて来たら、そこからさらに改善を加えたり、引っ越しを計画するのが良いでしょう。
 
 

北欧では二歳までは、マイナス10度でも外で昼寝をさせる!

このはてなブログでは、あまり徒然なるままに文章を書くことはなかったのですが、この6月から心機一転、八納啓創のメッセージを発信するメインブログとして始動させていこうと思います。もちろんQ&Aにもどんどんお答えしていく予定です。

 

さて、私は先日5月下旬に、北欧に「幼保(幼稚園保育園の略)施設」の視察に行ってきました。

 

北欧の幼児教育が日本より進んでいるという話、そしてその教育を支えている「施設」を見ることで、日本の幼保施設に新しい形を模索できないか、そして幼児教育から見た日本の住まいの形を模索できないか、そういった思いで視察に行ってきました。

 

色々とびっくりすることがありましたが、一番びっくりしたのはタイトルにも書いたように、幼保施設のお昼寝は「マイナス10度まで外で寝させる」というものでした。

 

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この写真を見てください。

黒い建物の手前に、停まっているベビーカーがありますが、屋根がかかってる屋外で2歳までの子は昼寝をします。私が訪れたスウェーデンデンマークの多くの園がそのようにしています。

 

※ちなみに2歳以上になると、寝返りをうってベビーカーから転落する恐れが出るので、園舎の空調の効いた部屋の中で寝るようになるようです。

 

この園は、屋外だけでなく写真の黒い壁の部屋を「お昼寝専用部屋」として使っています。

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【これが部屋の中です。青いベビーカーがデンマーク内では一般的】

 

ただ、部屋だといっても冷暖房が一切ありません。雨風をしのぐ程度のものとして考えているからです。外気温がー5度ぐらいなら、室温は―2度ぐらいまで下がるようですが、2歳までの子供は、スキーウェアーのような服を着こんで部屋の中に置かれているベビーカーで寝ているのです。

 

日本の園長さんにもこの話をしたら「日本では確実に父兄に訴えられるね」と言っていました。

 

しかし、北欧では、ベビーカーで外で寝させるのは自然なことのようで、空調が聞いているお昼寝部屋しかない園では「どうして外で寝させるスペースがないの?」とクレームが出るそうです。

 

私はなぜ外で寝させるのか?を尋ねました。そうすると、園の先生や園長から「冷たい空気を吸うことで肺を強くすることが出来る」「部屋の空気よりも屋外の空気のほうが新鮮だから」という答えが返ってきました。

 

スウェーデンデンマークは、省エネが進んでいる国で、近年の家の中は決して寒くありません。※多くの日本の家のほうが圧倒的に寒いです。

 

なぜなら、家の中が寒いと健康を害することを知っているからです。

 

しかし、子どもが昼寝をするのは、雨が降っていても、雪が降っていても、屋根がかろうじてかかっている屋外。

 

この話を聞いて、なんとなく日本の寒風摩擦を思い出しました。

 

冷たい空気を吸うことで肺を鍛える。一方で家の中は暖かく、居心地の良い空間。このライフスタイルのメリハリが、北欧ならではの知恵だと思いました。