Q&A 建築家と工務店の違いは?
(質問)
建築家と工務店の違いは?
(八納の答え)
家づくりにおいて建築家というのは基本的に「家を考える専門家」です。
同じような言い回しでいくと、工務店は「家を建てる専門家」です。
※ちなみに、建築家という言い回しがよく使われますが、ここでの
建築家というのは、設計事務所を主催している建築士のことを
言っています。
建築士には1級建築士、2級建築士、木造建築士などの
資格があります。建築家といのは、資格の名称ではありません。
日本建築家協会などに所属している建築士のことを建築家と
呼んだり、社会的に認められている設計士のことを建築家と
呼んだりします。定義は一概ではありません。
建築家は基本的に家を建てません。
建主と幾度となく話を重ね、設計を通じて、家を考えます。
そして、設計図通り現場が完成していくのを設計者として監理します。
また、工務店の中では「家を考えること」を得意にしている会社もありますので、建築家との境界線は、あいまいになってきています。
しかし、建築家と工務店の大きな違いは「立場」です。
建築家は基本的に建主の立場にたった専門家というポジションになります。
建主の立場に立って、工務店と折衝、協議するのも建築家の仕事です。
優秀な工務店の場合は「住みやすさ」をかなり意識して家を建てていきますが
一般的には工務店は「建てやすさ」のほうを優先しがちです。
その時に「住みやすさ」や「空間クオリティ」を中心に置きながら、技術的な
解決も含めて工務店と打ち合わせを重ねていくのが建築家です。
「立場的にも自分たちの立場に立って家を考えてくれる専門家」
が建築家だと覚えておきましょう。