理想の注文住宅を建てるには

理想の注文住宅を手に入れ、絶対に失敗しないための注文住宅の秘訣を1級建築士である建築家八納啓創がお伝えするブログです

家が人に安心感をもたらせてくれる要素 その5 

家が人に安心感をもたらせてくれている要素その5です。
その4までは、既存の家でも可能ですが、その5からは、今の家を改修などでバージョンアップさせたり、新築で建てる人向きです。
 
 
※ただ、17000人という数字の意味は、すべての人に知っておいて欲しい内容です。
 

5.心身ともに健康でいられるための安全ゾーンという安心感

 
  交通事故で亡くなる方が年間4000人を下回った現在、家の中でヒートショックという現象で亡くなる方が17000人近くいる事実をご存知ですか?
 
「気をつけて行ってらっしゃい!」とこれまで言ってきましたが、「家の中で気をつけましょう」という時代になって久しいと聞くとビックリするでしょうか?
 
 ※私たちの業界で、先進的に省エネに取り組んでいる専門家ではこれが
  合言葉になるほど、浸透していますが、一般的にはまだまだビックリ
  する話かもしれません。。。
 
ヒートショックというのは、家の中の温度差が大きい場所、例えば、脱衣場と湯船がまさにそうで、20度以上の温度差が生じると、血圧の急激な上下動で心筋梗塞や脳梗塞になる現象です。
 
さらに、真冬の布団の中の温度が28度なのに対して、夜中のトイレの気温が8度を下回ると、温度差が20度になります。特に60歳以上になると、ヒートショックの可能性が上がるので、60歳以上の方のお住まいの場合は、特に注意してみましょう。
 
私が設計したりゅうせん幼稚園の話を少しします。

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日本国内で先駆けて「木造耐火」を実現させてたりゅうせん幼稚園。次世代省エネ基準の倍以上の省エネ性能で、夏涼しく、冬暖かく光熱費が半減させる居心地の良い空間を実現させた
この幼稚園は、2015年に日本の中で先駆けて竣工した木造耐火2階建ての施設です。木造耐火という幼稚園が、2017年の時点でもまだ珍しいくらいです。
 
さらに、私はこの幼稚園を住宅の中でもかなり高性能な分類に入る高断熱高気密化を図りました。Q値という数字で表せば、1.2で、気密性能も0.5以下を実現させました。
 
真冬でも、朝暖房を入れる前は、15度ぐらいまでしか下がらず、冬の晴れている日は、午前中少し暖房するだけで、部屋の中が温かくなるぐらいの性能を持った建物です。
 
私が普段設計する住宅の性能も、これに近いもので、真冬の明け方でも外気温が0度の時に室温が12度〜15度をキープしています。こうなると先に述べたヒートショックは、ほぼ起こらなくなります。
 
話を幼稚園に戻します。
2017年1月、この幼稚園では、季節性インフルエンザが流行しました。
160人のうち、50名近くがインフルエンザで休んだということです。
 
季節性インフルエンザがうつる要因は、屋内湿度が40%を下回ると極端に感染しやすくなると言われています。冬は、大体にして湿度が40%以下になりがちです。
 
そこで、この幼稚園では、2月初旬に、家庭用のものよりも少し大きい、業務用の床置き型加湿器を導入しました。気密性能の高いこの幼稚園では、この加湿器を導入後50%の湿度を保つことが出来るようになりました。
 
その結果、2月のインフルエンザ欠席者は5人までに激変しました。
 
その数字を見せてもらった時に、私もすごい効果があるんだと実感しましたが、もし、あなたの家が真冬に湿度50%を保つ工夫ができると、家の中で誰かがインフルエンザにかかったとしても、うつる可能性が格段に減らすことが可能なのです。
 
家が人に安心をもたらす要素その5は、これからの家づくりに実現させることのできる「安心感」なのです。
 
 
 

 

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