理想の注文住宅を建てるには

理想の注文住宅を手に入れ、絶対に失敗しないための注文住宅の秘訣を1級建築士である建築家八納啓創がお伝えするブログです

理想の設計事務所を見つけるための5つのポイント

ネットが普及して久しくなり、家づくりの方法もネットで情報がどんどん取れる時代になりました。逆に言うと情報過多になり、どの情報が正しいのか?などが分かりづらくなったのも事実です。

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家づくりには、ハウスメーカーで家を買う方法、工務店で家を建てる方法、設計事務所で設計して工務店で建ててもらう方法やその他含めると6つがあります。それぞれの違いについては、こちらからご覧ください。

さて、そういった中の設計事務所を見つけるときのポイントは大きく5つあると思います。それを紹介してきましょう。


ポイントその1)HPがあるかどうか?

 基本的にHPを公開している会社が良いでしょう。しかし、HPを持っていない設計事務所にも、大きく二つの種類があります。一つは戦略的にHPを持たない事務所、もう一つは単にHPを作っていない事務所です。

 前者は、雑誌掲載と口コミのみでやっていて、あえてHPに載せないスタイルをとっています。雑誌を見て気に入った設計事務所がHPを持っていない場合は、電話で問い合わせてみましょう。

 後者の事務所は、メールやインターネットの活用が得意でない会社なので、連絡手段があまり整っていないリスクはあります。近隣で、コミュニケーションをしっかり取ってくれる事務所以外は避けた方が無難でしょう。

 

ポイントその2)実績がどれくらいあるか?
 
 独立して間もない設計事務所の場合は、実作が少ないですが、それでも見学させてもらえる家があるかどうかはポイントでしょう。実績に関しても、数が多い方が安心感はありますが、継続的に住宅の設計をやっているかが重要です。

 また、担当設計者がどの程度住宅の設計に携わっているかもポイントです、というのも、住宅の設計だけだと経営が難しいと判断し、利益率のいい一般建築の傍、たまに住宅の設計をやっている事務所もあります。住宅設計は日々携わっていないと勘所がずれてくる可能性もありますし、日々情報が進むので、最新情報に追いついていない場合もあるからです。


 イメージでいうと、たまに執刀してくれる先生といつも執刀している先生のどちらに手術をしてもらいたいか?に似ているでしょう。

 

ポイントその3)作風や考え方に同調できるか?

 雑誌やHPをしっかり見て、作風や考え方に同調できるかをしっかり見ることが大切です。特に家族が住む家の場合は、最低限夫婦の間で合意できる事務所にすることが重要です。

 例えばご主人が気に入ったデザイン建築をする事務所があり、一目惚れしたとします。家族でその事務所に訪れ、さらにご主人が設計士と意気投合して、実際に設計契約をして進めていき、家が完成。住んでみたら、リビングは夏暑いし、冬寒い、光熱費がびっくりするくらいかかる、家事動線の使い勝手が悪い・・・など、完成して後悔するようなケースも少なくありません。

 事の発端は「夫婦である程度合意を取った上で行動していたか?」です。家づくりの場合、夫婦のどちらかが遠慮して設計が進むと出来上がった後に大きく後悔するケースが多いので、ここでしっかりと話し合ってみましょう。

 

ポイントその4)実際に作った家を見せてもらえるか?
 
  2でも書きましたが、設計事務所の場合は、住宅展示場のようなモデルハウスを持っているケースは稀なので、基本的には、これまで設計した家を見せてもらうなどで、その事務所の家が実際にどういった雰囲気なのかを体感することができます。

  見せてもらえる家の件数が多ければ多いほど、その設計事務所が建主と信頼関係が結ばれている証拠にもなります。その他には、家が完成した時の完成披露会がありますので、気に入った事務所の披露会には是非足を運んでみましょう。

 

ポイントその5)どういったスタイルで関わってもらえるか?

 雑誌で見て一目惚れした、という流れで家を依頼するケースも多い設計事務所。事務所によっては、多忙を極めていて、代表の建築家が初期プランだけ関わって、あとは担当スタッフに任せってきりになるケースもあります。

「え!私たちは、あの先生にお願いしたいと思ったのに、結局ほとんど関わってもらえなかった・・」

という不満が残る場合もあります。

 実際には、代表の建築家が全てチェックして担当スタッフが動いているようなケースが多く、誤解を招いているケースもありますが、安心感をもつ意味で、「私たちは、先生にやってもらいたいと思って依頼したいのですが、具体的にはどのような形で設計が進むのか教えてもらますか?」と初めに尋ねるのがいいでしょう。

 一例ですが、年間5棟程度手がけている設計事務所の場合は、スタッフも1〜3人くらいで、メインの打ち合わせなどは代表の建築家が常に打ち合わせに携わるケースが多いです。

 それに対して年間20棟ぐらい手がける設計事務所の場合は、スタッフも7〜10人ぐらいいて、基本設計には代表建築家が加わり、その後の打ち合わせは担当スタッフがメインになり、ポイントで代表建築家が関わるようなケースが多いでしょう。

余談ですが
「先生に端から端まで設計に関わってもらいたいので、他の物件はやらないでほしい」
という要望を受けたことが何度かあります。

テレビのビフォー&アフターなどを見てそのように言ったのだと思うのですが、それはナンセンスです。このことはまた別の機会に伝えましょう。

 

 

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