日本の家は資産になり得るのか?
家=資産? それとも 負債?
この議論には、住宅ローンで借りていれば、家は銀行の持ち物で自分のものではないから=負債、というふうに言われます。
しかし、普段経営をしている事業者から見たら、銀行が融資してくれるお金=資産というふうに見る人の方が事業的に成功しています。
【親子3代で受け継ぐことや人に貸し出してお金を生み出すことを考えた自邸】
世代によっては、銀行融資=負債&するものではない を譲らない経営者もいますが、周りの経営者を見ると、どちらかというと「何のためにそのお金が必要か?」「そのお金は世の中をハッピーにしているか?」が明確な経営者ほど、今の時勢では活躍しています。
そういう意味では、住宅ローンを借りていたとしても、「このお金は家族を幸せにしているか?」が明確であれば、いい流れに乗ると僕は思っています。とても重要な視点だと思います。
しかし、今回はそれを言いたいわけではありません。
今回言いたいのは、特に一戸建ての家についてですが
「その住宅ローンを払い終える30年後ぐらいに、その家の寿命が来る可能性が大」
という、あまり意識されていない事実についてです。
多くの人が、ローンを払い終えれば、そこから一生その家で安泰に暮らせると思っていますが、事実はそうではありません。
なぜなら、現在普及している住宅の多くの寿命が30年ぐらいだからです。
「え!まさかそんなことはないでしょう!?」
そういう声も聞こえてきそうですが、
「この家は、80〜100年持つように素材や工法を選んで建てています。その理由は・・・」
と、説明できる施工者や設計者以外の住宅は残念ながらそのようになる可能性が高いのです。
「家を作る人はプロだからそれくらいは考えているのでは?」
と思うかも知れませんが、そこまで考えている人は、上記のような説明がきっちりできる人です。
木造の住宅の場合ですが、
▼構造として長期にわたって耐久性が保てれる骨組みになっているか?
▼地盤の上に適正に基礎が出来ているか?
▼断熱施工が適切に施されているか?
↑施工不良なら壁内結露を起こし木が腐ります
▼設備などを20年、30年で取り替えやすいレイアウトになっているか?
▼メンテナンスが出来る材料を主体的に使っているか?
▼普及している工法である程度の工務店でも補修ができるか?
など、一般の人が上記ぐらいの言葉で、専門家に尋ねて、それに具体的に答えてもらえるかがポイントです。
他の先進国では、「親子3代で家を受け継ぐことで、資産をなす」という考え方が普通です。
初代で、苦労して家を建て、二代目でその家を継承しながら、資産形成の基礎を作り、三代目で、その資産をベースに、永続的に子孫が繁栄できる状態を作り上げる。
そんなイメージです。
今の日本の家は、相続の時に「こんな家いらない」というケースが多いですが、これから家を建てる人は、子供や孫の代に「よくぞ、この家を建てて残してくれた!」と言ってもらえるような家にしたいですね。
自分で書きながら、我が身も引き締まる思いがします。
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