理想の注文住宅を建てるには

理想の注文住宅を手に入れ、絶対に失敗しないための注文住宅の秘訣を1級建築士である建築家八納啓創がお伝えするブログです

快適な空間を作ろうとしても難しい本当の理由

快適な空間。
 
とても抽象度の高い言葉ですが、
快適というのは一体どういうものなのでしょうか?
 
快は、インターネットで調べると
「心がはればれして気持がよい」
「こころよい」
「おもしろい」
という意味です。
 
適は、
「それがてきしている」
「かなっている」
という意味ですから、
総合すると
「こころがよろこんでいる状態になっている」
ことを言っています。
 
では、人にとって「こころが喜んでいる状態」とは
どういう状態なのでしょうか?
 

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【疲れをほわ~っと癒してくれるお風呂もいいですよね】

 
先日、20歳前の女性が次のように言っていました。
 
「私はフリースクールで育ったからか、
今の同世代の人を見るとみんな心をどこかに
忘れてきたロボットに見える・・・」
 
彼女から、同世代の子の心が
どうしてそんなにも凍ってしまったのか?
どうすれば、こころが喜ぶ生き方を
思い出してもらえるか?
というメッセージを感じることが出来ました。
 
子供のころは、水たまりがあれば、
わざわざそこに足を入れていたし、
雨の降った公園では、どろんこ遊びをする、
そんな時間を過ごしていたひと
たくさんいるでしょう。
 
しかし、いつの間にか、自由に表現していた心は、
「あれをやってはだめ」
「こんなことをしたらはずかしい」
という周りからの視線や言葉で
心を自由に表現することを
やめてしまいます。
 
そうして、将来に対して不安を抱えながら
多くの人が大人になっていく。
 
結局、快は「こころの自由表現の先」でしか
手に入らないのに、その自由を自ら
奪ってしまった大人が、快をもとめても、
こころの自由表現を忘れてしまったがために、
「快」を得ることは出来ません。
 
そして、即効性の高く刹那的な「快楽」に
はまってしまう。
 
しかし、「快楽」には永続性はありません。
快適と快楽は似て非なるものです。
 
では、快適な空間というものは何なのでしょうか?
 
私には、そこに住まう人の「自由に感じる心」を
取り戻すきっかけが必要だと思っています。
 
そして大きくは2つ。
 
拙著でも言っているように、
心が喜ぶような「夢」をライフスタイルに
盛り込み実現させていくこと。
 
もう一つは、物質的&精神的に「気持ちのいい場所」
というふうに感じる要素を組み込むことです。
 
「夢」
これを思い描くのは、多くの現代人には難しい。
しかし、夢を思い描くことが出来れば、
劇的にライフスタイルも変化します。
 
どんなライフスタイルを実現させたら、
ワクワクするか?ニヤニヤしてしまうか?
それを考える習慣を身につけたり、
家族で話し合うのが大切。
 
私の場合は、家づくりの中核に
この「夢」を形にする作業を組み込みます。
 
「大好きな本に囲まれながら暮らす」
「土の香りを感じながら土いじりをする暮らし」
「人を招いて、いつも楽しい会話をしたい」
 
これらも立派な夢です。
 
自分や家族だけで、夢の抽出が難しいようだったら
世の中には、そういったことを導き出すお手伝いをしている
コーチやカウンセラーなどもいるので、協力してもらう
のもありです。
 
もう一つの、物質的&精神的に「気持ちいい」と感じる工夫。
これは、屋外環境と屋内環境の差異で実感が出来ます。
 
外気温が0℃の日や35℃の猛暑日に家に帰った瞬間に
「ああ、気持ちいい!やっぱり家は快適だ」
という気持ちに対する大きなインパクトが
あるかがどうかがポイントです。
 
こういった意味でも高断熱高気密の家は、理にかなっています。
 
また、気持ちよく日差しが入ることや、
風通しがいいことも、心地良い気持ちに
させてくれる大切な要素です。
 
これらの様に、夢と物心それぞれが満たされて
いくとそれが総合的に快適な空間になる。
 
私はそう考えています。
 
 
 
 

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