理想の注文住宅を建てるには

理想の注文住宅を手に入れ、絶対に失敗しないための注文住宅の秘訣を1級建築士である建築家八納啓創がお伝えするブログです

Q&A 現在工事中ですが、どんどん工務店と険悪なムードになってきました

(ご質問)
現在、家の工事中で先日上棟しました。
設計のころは、雰囲気も和やかに進んでいたのですが、工事に入ってから工程の事や聞いていなかったことなどがいろいろと出てきて、不信感が募ってきました。このままだと、だんだん険悪なムードになってしまいそうで、心配です。僕たち夫婦もそのことで喧嘩が増えています。
どうすればいいでしょうか?

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(八納の回答)
今後のことを考える不安ですよね。
ですが、このことを質問していること自体がとても大切です。
半分解決したようなものです。
 
というのも、
多くの場合は、もやもやしたままの気分をどことなく我慢して険悪になることを止めることが出来ず、最後には、
「こんなはずじゃなかったのに!」
ということになってしまうからです。
 
私自身もたくさん経験してきたので、その気持ちやどうしてそうなったのかも良く分かります。
 
意識したいことが3つあります。
 
1つめは、工務店に期待していたことが何なのか?
そして、期待が失望に変わった部分を明確にすること。
2つめは、夫婦の間で、家づくりの内容をどこまで合意してきたかということ。
3つめは、工務店に自分たちが感じている不満をフラットに伝えること。
です。
 
1つめは、受注活動中に営業マンが、期待させるようなことをいろいろ言って契約に至った場合におこりがちです。
 
例えば、工事中も細かいサポートをしてくれるようなイメージで話を聞いていたのに、気がついたら現場で、何の確認もなく思いと違う製品がついていたりします。
 
こういう経験が増えると、
「ん?言っていることとやっていることが違うのでは?」
と思うものです。
 
期待をさせ、その期待以上に応える仕事をするというスタイルもありますが、この方法は、なかなか上手くいきません。
 
なぜなら、期待に応えれないことが出てくると、それは一瞬にして失望に変わるからです。
 
個人的には、設計者や工務店が、建て主の「夢」を叶えるためにそこに誠心誠意を込めてプロジェクトを進めることは重要だと思いますが、設計者や工務店に、建て主を依存させる(期待させる)方法で、家づくりをしても、うまくいかないと思っています。
 
1つ目に意識することとして、工務店に何を期待していて、何を裏切られたと感じているのかを、紙に書き出してみましょう。
 
2つ目について、1つ目のことを夫婦で情報を共有しましょう。
「やっぱり、私はこの工務店は嫌だと思っていたの!」
とパートナーから不満が噴出する場合もあります。
 
そうなることが余計嫌だと思って、夫婦の間でも触れないようにしてどうにか最後まですすめようとしても、必ずどこかで夫婦の間でトラブルが生じます。住み始めてから、パートナーがぶつぶついうケースもあります。
 
それは避けたいところです。
 
2つ目は、夫婦で言い争いをするのではなく、それぞれがどう不満や不安に思っているかを棚卸して、夫婦で共有することが重要です。
 
「君だけに不安な思いを担がせていて申し訳なかった」
と一方が、言えるようになれば、しめたものです。
 
夫婦の間の不満や不安な気持ちが、落ち着けば落ち着くほどいい流れに転換していく可能性が高くなります。
 
夫婦として、気持ちが落ち着き、1に関して整理が出来れば次に3つ目を行います。
 
3つ目は、自分たちは被害者という意識でいうと、相手は抵抗をはじめます。
 
ポイントは、
「自分たちも認識が違っていた可能性があるけど、今の間にしっかりとした共通認識をもちたい」
というスタンスで、伝えます。
 
「私たちは、仕上げや仕様など一つ一つ確認をとってから決定していただけると思っていたけど、知らない間についている部分があります。私たちとしては、それは話が違うと思っていますので、今後は確実に一つ一つ確認を取ってください。私たちの確認がないまま、現地でものがついていたら、それはやり直してもらう可能性が高いので気をつけてください」
 
一つの例ですが、このように対処してみましょう。
 
その結果、工務店の対応が改善されればいいでしょうし、改善されない場合は、担当者だけでなく、責任者にも伝えるようにするなどしてみましょう。
 
 
 

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