理想の注文住宅を建てるには

理想の注文住宅を手に入れ、絶対に失敗しないための注文住宅の秘訣を1級建築士である建築家八納啓創がお伝えするブログです

Q&A 最近蒸し暑いのですが快適にする方法はありますか?

(ご質問)

ここ最近蒸し暑くて、エアコンをかけてもあまり快適でありません。どうすれば快適に暮らす部屋にすることが出来ますか?

 
(八納の答え)
梅雨の時期や真夏は、蒸し暑くて家で過ごすのも大変になりやすいことと思います。
家の断熱性能や気密性能に関わる部分もありますが、共通して出来ることをお伝えします。
 
その1)日中直射日光を家に入れない工夫をする
 まずは、朝日や午前中の直射日光を家に入れないことを心がけてください。
多くの場合、西日は熱くなるから入れないけど、朝日や午前中の直射日光を家に入れることに違和感を感じません。しかし、午前中の東側から差してくる直射日光は西日と全く同じだけの熱量を含んでいて、それが側面から入ってきます。このことにより、午前中に一気に室内温度が上がってしまうのです。
ポイントは「すだれ」など、直射日光を日中を通じて極力入れない工夫です。
 
その2)部屋を除湿する
 窓を開けて過ごすとどうしても湿度が上がってしまい、部屋がジメジメしてしまいます。夏は窓を開けて、扇風機でしのぐ!という方に対しては、それを変えてもらおうとは思いませんが少しでも快適に暮らすということで改善されたい方には、「窓を閉めて除湿器などで湿度を下げる」ことをお薦めします。エアコン嫌いの人が「エアコンの空気が嫌!」とよく言いますが、あれは快適な湿度ではない状態でエアコンを使っているから起こることなのです。
例えば、湿度70%でエアコンをかけた場合、この場合は湿って体にまとわりつくような空気がひんやりしてやってきます。これが不快感を呼ぶ原因になっています。出来れば40~60%ぐらいの湿度に落とし、その状態からエアコンをかけると、不快な感じが減るはずです。ぜひ実践をして自らその変化を感じてみてください。
 
その3)エアコンを使うのなら連続運転
 電気代を浮かせるためにエアコンのON OFFを繰り返す人が多いですが、車の街中走行と高速走行でガソリンの減りが極端に変わるのと同様、エアコンのON OFFを繰り返すと電気代が思った以上にかかります。エアコンの連続運転を活用したほうが快適性をずっと維持できます。
また、財団法人省エネルギーセンターの資料に、暖房に使っている電気代などに対して、冷房はその10分の1程度だということが分かっています。冷房期と暖房期の長さが違うこともありますが、熱中症などで亡くなる方も増えている中、命を削ってまで暑さに耐えるのは、本末転倒だと思います。
 
その1、その2を活用しながら、ぜひエアコンを上手に使ってみましょう。