理想の注文住宅を建てるには

理想の注文住宅を手に入れ、絶対に失敗しないための注文住宅の秘訣を1級建築士である建築家八納啓創がお伝えするブログです

Q&A 夫婦で会話がかみ合いません!

(ご質問)

今、家を購入しようと思って夫婦で話し合っていますが、私は工務店で家を建てたいのですが、夫がハウスメーカーで家を建てたいと言って、意見が合いません。子ども部屋に関しても考え方が違っていて平行線です。こういう時ってどうすれば、家づくりの話を前に進めることが出来るのでしょうか?

 
(八納の答え)
ご夫婦で話がかみ合わない、これは家づくりにおいて、よくあることです。
ですので、まずは「ご夫婦で話がかみ合わないのが普通」ということを知っておいてください。
 
ご夫婦のパターンはいろいろありますが、二人で意見を言い合う時もありますが、一方の意見が強く、もう一方は意見を言わなくなってしまうケースもあります。
 
「私たちのところはうまくいっています」という方の場合でも、自分の意見ばかりで物事が進んでいる場合は注意が必要です。なぜなら、もう一方は意見をいうことを諦めてしまっていたり、言い争うのが嫌であったり、自分は専業主婦なのでこれ以上いうのはやめておこうと遠慮している場合もあるからです。
 
そういった意味でも「かみ合わない」というのはお互いの考えを言い合っている状態なので、スタートとしては良好です。
 
じゃ、どうすれば自分たちの意見をすり合わせることが出来るか?
これまでたくさんのご夫婦を見てきましたが、うまくいった夫婦ほど「相手の意見を興味を持って聞いてみる」ということをしています。
 
「あなた、なぜ、和風の家が好きなの?」
「ん~、なんとなく昔から・・」
 
「昔ってどれくらい昔から?」
「そうだな・・・、あ!小学生の時に毎年帰っていた田舎の家の縁側が大好きだったのを思い出したよ。
 いや~、懐かしいな。思い出すとちょっと涙が出るくらいだよ(涙)」
 
「あなたが和風の家が好きな原点はそのあたりにありそうね!」
 
洋風の家が好みだった奥様が、「和風デザインの家にしよう!」と実際に決められた瞬間でした。
 
このように、お互いの考えに興味を持って「なぜそのように考えるようになったのか?」を聞き合うことが、家づくりではとても大切です。興味深いことに、このような形で家づくりを進めると、夫婦の価値観で新たな発見をされるかたも多くいて、より夫婦の絆が深まった、と言います。
 
もし、かみ合わないのだとしたら、お互いがお互いの話を探偵になった気分で聞いてみることをおすすめします。