理想の注文住宅を建てるには

理想の注文住宅を手に入れ、絶対に失敗しないための注文住宅の秘訣を1級建築士である建築家八納啓創がお伝えするブログです

家を手に入れる前に知っておきたい!「家を手に入れるための6つの方法」

「これから家を買おうと思っています。すぐに思いつくのは住宅展示場に行くことなのですが、それ以外に家を手に入れる方法ってどういったものがありますか?」という質問をよくいただきます。

家を手に入れる方法は色々ありますので、今回は新築の家を購入する方法についてお答えしましょう。

 
方法は大きく6つあります。
 
1.ハウスメーカーで家を購入する
2.工務店で家を建ててもらう
3.設計事務所で設計してもらい、それを工務店で建ててもらう
4.設計事務所で設計してもらい、専門業者に分離発注を行う
5.数社の工務店で提案を出してもらい、CM専門家に入ってもらって工務店を決定する
6.各種コンペやお見合いなどで設計者や工務店を選ぶ
 
1〜3は聞き慣れているかもしれませんが、4、5、6に関しては初めていく方もいるでしょう。
順を追って説明します。
 

1のハウスメーカーで家を購入する場合

ご質問いただいた内容のように、住宅展示場に行ってサンプルの家を見ます。ハウスメーカーは基本的に商品として家を扱っていますので、どの商品のシリーズで建てるかを決めていきます。また、間取りは比較的自由がききますが、商品なので制限は出てきます。
素材に関しては、無垢や天然素材を扱っているところが少ないため、天然素材などを使いたい場合は、初めからそれらを標準であるハウスメーカーにお願いしましょう。
 

2の工務店で家を建ててもらう場合

「家を建てる」と表現しているように、工務店(または施工会社といいます)は家を建てるための総合的な取りまとめをする会社です。具体的には、基礎工事業者、大工、左官、電気、設備業者など、約20業種の専門業者を取りまとめて「家を建てる」ことを総合的にプロデュースしていきます。また、ハウスメーカーの場合でも、家を建てるのは「下請け」と言われる工務店です。
 

3の設計事務所で設計してもらい、それを工務店で建ててもらう場合

設計事務所は「家を考える専門家」です。施工のしやすさもありますが、それ以上に住みやすさや快適さ、デザイン性、機能美、動線など、建主のご要望に最大限答えられる住まいの形を考え抜くのが特長です。施工会社やハウスメーカーと建主は「請負契約」というものを結びますが、建主と設計事務所の間では「委託契約」というものを結びます。委託契約というのは、建主側の専門家窓口として、工務店と折衝する立場にあります。
 

4の設計事務所で設計してもらい、専門業者に分離発注を行う場合

専門業者とは先にも述べましたが、基礎工事業者、大工、左官、電気、設備業者など約20業種のことをいいます。この場合は、設計事務所が設計したものを設計事務所がマネジメントをして専門業者に順次施工を行ってもらいます。この場合、請負契約は建主と設計事務所が結ぶのではなく、建主と各専門業者が個別に請負契約を結んでいくようになります。工務店経費が削減できる(工事費の20〜30%)メリットはありますが、分離発注になれた設計事務所や専門業者でないと、対応が難しい面があります
 

5の数社の工務店で提案を出してもらい、CM専門家に入ってもらって工務店を決定する場合

敷地が決定している場合、数社の工務店に声をかけ、建主の要望を伝え、あとは自由に提案してもらい、気に入った案を採用する方法です。工務店によって、全く違う案が出てくることも多く、バリエーションに富んだ案が出てきますが、どの案が自分たちにあっているのか?またそれぞれの出してくる予算書の差が何を根拠にしているのか?が分かりにくいものです。そこで登場するのがCM(コンストラクションマネージメント)専門家です。CM専門家は、各社の特長と金額差の背景などを的確に掴み、建主が工務店を決めやすいようにサポートなどをしていきます。
 

6の各種コンペやお見合いなどで設計者や工務店を選ぶ場合

インターネット上では、数社の設計事務所に案を出してもらったり、自分たちにあった設計者を紹介してくれる「お見合い」サービスをしているプロデュース会社があります。その中から、設計事務所工務店を選び、2や3の方法で家づくりを進めていきます。
 
 
上記外にも、類似の方法がありますが基本的には6つの方法に集約されます。
まずは、ご自身のエリアで上記を参考に情報収集してみてくださいね