理想の注文住宅を建てるには

理想の注文住宅を手に入れ、絶対に失敗しないための注文住宅の秘訣を1級建築士である建築家八納啓創がお伝えするブログです

Q& A マイホーム取得に私以外の家族が引き気味です

(ご質問)

現在、マイホーム取得を考えています。私は35歳の主婦ですが、夫はあまり乗り気でなく、9歳になる息子も嬉しそうにありません。どうすればいいでしょうか?

 
 
(八納の答え)
マイホームを取得しようとするときの多くの場合、
 
「子供が小学生になる前に手に入れたい」
「親と同居するために二世帯住宅を立てる」
「消費税が増税する前に家を手に入れよう」
「病気を期に、自然豊かな場所に引っ越そう」
「子供が大きくなって手狭になったので大きな家に引っ越そう」
 
と、言った理由がある時に初めて家族みんなでマイホーム取得に意識が向かい始めます。
 
何かしらかそういった理由がなく、マイホームが欲しくなった場合は、他の家族は「おい、いったいどうしたんだ?急に家が欲しいなんて言い出して・・」と、引き気味になります。
 
本人の中では以前からマイホームが欲しい!という思いが芽生えていて、とっても自然な流れで家族に伝えたかもしれませんが、伝えられた方がびっくりすることもあるのです。
 
余談ですが、建築家作品展などに出展しているときに、パートナーに首輪をはめられたようにずるずると引きずられてやってくるような方もいます。そういった場合、無理やり連れてこられるものですから、余計拒否反応を起こします。
 
しかし、数分経つと興味を持って話を聞き始める方もいます。
それまで拒否反応を起こしていたのにもかかわらず、なぜ急に興味を持つようになるのでしょうか?
 
答えはシンプルで「家が欲しい!って急に言われれば、それはびっくりしますよね!」と、その人の立場に立って本当に心底感じながらそのことを伝えます。相手も「お!この人は話がわかるかも」と思ってくれるからです。これはテクニックでなく、本当にその人の気持ちに立たないと意味がありませんが・・・。
 
そのあといろいろと話を聞くと、
「仕事の関係上、今は全く家のことを考える余裕がない」
「我が家の家計のことを考えたら、そんなことは全く無理だと思っている」
「そもそも住まい取得に自分は興味がない」
「転職も考えているから、今ローンを組みたくない」
など、いろいろしゃべってくれたりします。
 
私が第3者の建築家なのと、その人の気持ちに寄り添ったことで話をしてくれたのでしょう。しかし、これを夫婦の間で行うのは、実感がある方もいるでしょうが、難しものです。
 
じゃ、夫婦の場合、どうすればいいか?
一番は、なぜ自分がマイホームを取得したいと考えているか?を丁寧に一から伝えることです。
 
「実は、3年前から今後の自分たちのライフスタイルについていろいろ考えてきたの。できれば数年先に、⚪︎⚪︎という場所に住みたいと思ってる。でも、自分は専業主婦でこんなこと言うこと自体がわがままだと思っていたから言えなかったの・・、でもこのまま言わないで後数年経つと後悔しそうで・・」
 
もし、本音でそのように思っていたら、それを包み隠さずに言いましょう。
こちらが本音でいうと、相手も本音になってくれます。
 
「おまえが言うのもわかるよ。いってくれてありがとう。・・・ん〜、でもなぁ、今の給料で住宅ローンを組んでマイホームを手に入れるなんて、自分にとっては大きな足かせができるだけで、正直重荷だよ。何か他の方法はないかな~?」
 
多くの人がこういう話の展開になっては、もともこうもなく、お先が真っ暗だし、もう無理だと思ってしまうんだと思いますが、逆にこういう本音の展開になったらしめたものです。
 
なぜなら、最終的にマイホームを手に入れることができたとしても、本音の部分でパートナーと話ができていなかったら必ず噴出するか、ずっとわだかまりが出来るからです。
 
家が完成する頃に、「だから私は嫌だったのよ!」と急に相手の怒りが噴出するケースもあります。だから、できる限りその前に本音で話し合うことが重要なのです。
 
子供の場合もそうです。
今の友達と仲良くいっているときは引っ越したくないし、喧嘩しているときには引っ越したくなるものです。子どもの場合は、びっくりするくらいタイミングにもよります。
 
まずはパートナーが乗り気でなかったら、その理由をじっくり聞いてみることをおすすめします。
 
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