理想の注文住宅を建てるには

理想の注文住宅を手に入れ、絶対に失敗しないための注文住宅の秘訣を1級建築士である建築家八納啓創がお伝えするブログです

一流の人が住まいに対して大切にしている5つの視点

各業界で一線で活躍している人、物事をどんどん実現して自分らしいライフスタイルを手に入れている人、ここではそうった人のことを私は「一流の人」と呼んでいます。
 
私自身これまで、年商数百億円の経営者宅、開業で成功している医者宅、保険業界でトップセールスを上げているビジネスマンのオフィス兼自宅、ベストセラー作家の自宅やその他にもご縁をいただき、設計させていただいてきましたが、興味深いことに彼らには住まいに対して意識していることに共通項があります。
 
今回は5つの視点と題して、ダイジェストにお伝えしましょう。

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             【ステップフロアのある家 岡山県倉敷市

その1 自分の住んでいる家が「大好き」である

「あなたは今住んでいる家が好きですか?」

と聞かれるとどのように答えるでしょうか?

 

興味深いことに、一流の人ほど「YES!」と答えます。また業界で長い間活躍されている人ほど「家と女房を自慢できなかったら意味がない!」と豪語するほどです(笑)。
 
それに対して、一般的には「家は帰って寝るだけ」「そんなこと考えたことが無かった」という人が多いです。
 
「一流の人はいい家に住んでいるからそれも当然では?」と思う方もいるかと思いますが、一流の人は、20歳代に六畳一間の共同トイレ、お風呂無しのアパートに住んでいた時から「この家が、自分の人生で何があってもここからスタートすれば大丈夫だと思わせてくれる場所」と感謝しながらすごしています。
 
どんな場所でも、その場所に感謝したり、好きになる要素を見つける感性を養っているのが「一流の人」に共通していることです。
 

その2 常に家を好きになる工夫をしている

恋愛でもそうですが、ロマンス期は、相手のどんなところも大好きなものです。しかし、ロマンス期を過ぎると相手のいろいろなところが気になり始めて、指摘したくなったり、嫌気がさしてきます。恋愛で長続きさせるためには、そういったところも含めて相手を好きになる工夫が必要です。
 
住まいも一緒です。どんなにあこがれて住んでいる家でも、数年経てば好意的な感情が湧きにくくなります。一流の人は、そういったときに家を持続的に好きになる工夫をしています。模様替えをはじめ、花を置く、アロマを焚く、カーテンを変えるなど身近で出来ることも含めて、コツコツと手入れをする人が多いのが特徴です。
 

その3 ライフスタイルに「住む人みんなの夢」が盛り込まれている

「家は何をするところですか?」と尋ねると、一流の人ほど
 
「この家が自分のビジネスの心の支えになっている」
「オンとオフの切り替えで、思いっきり楽しんで英気を養ってくれる場所」
「静かにこもって将来のことをクリエイティブに発想できる場所」
「家族とだら~っと楽しむ場所(笑)」
 
といった答えが返ってきます。
 
さらに話を聞いていくと
 
「この家を通じて、家族の皆が愛情深くお互いに関わりあえる関係性を築きたい」
「招く空間をつくって、親交を深めたいご家族を呼んで縁を深めたい」
「家族みんなが本を読むのが好きなので、家のいたるところで本が読める大きな図書館みたいな家にしたい」
 
など、実際の設計に関わらせていただいた皆様と話をすると、「住む人みんなの夢」が盛り込まれています。
 
ある家族は「家をサロンとして使うお母さんを応援したい」と思い、家を建てました。男の子3人はやんちゃ盛りなのにも関わらず、家はいつもきれいに整っています。これは、家族みんなに「この家をどうやって住みこなしたいか?」が浸透していて、その結果いつもきれいに整っているのです。
 
家が散らかって片付かない、と思っている人の場合は、「この家をどのように住みこなしたいか?」その部分に「夢」を盛り込みながら生活することをイメージすると片づけた後のリバウンドがしにくくなるでしょう。お試しあれ。
 
 

その4 人を招き、招かれる習慣を持っている

家を片づける動機にもつながるのが「人を招く習慣」を持つことです。いつも容姿を見られるモデルや芸能人は、「綺麗にみられる」ことをいつも意識しています。同じように、「人を招いても幻滅されないように」と思いながら、日々生活することが、家を整える一つの強制力を維持します。
 
また、家に人を招くというのは「自分の内側」を見せる行為でもあるので、好意を持っている人から招かれるのは嬉しいものです。一流の人ほど、お互いにこの交流が盛んです。
 

その5 違和感を感じたらすぐに整えることを意識している

「以前はこれでいい」と思っていたレイアウトでも違和感が出たり、気が付いたらいつも同じ場所にものが積み重なったりしてそこの空気がどうもよどんでいる気がするなど、誰にでも違和感を察知することはあるでしょう。
 
一流の人ほど、それを察知したときに、ほったらかしにしません。・・・これを書いている私本人は反省しきりですが(笑)、違和感を感じればすぐにその違和感が何かを感じて、そこに手を入れる。一流の人ほどそこをこまめにしています。
 
実際にビジネスをしていても、そういった人はもちろん一本軸が通っていて、腹が座っている感じもしますが、接すると穏やかで腰が低く、相手を慮って、気を利かせる人が多いです。ライフスタイルのみではなく人生全般に渡ってそのような感性を磨いているのでしょう。
 
 
いかがだったでしょうか?
また、続編は別の機会にしますが、これら5つの視点は誰にでも応用可能です。
活用できそうなところから活用してみましょう。