理想の注文住宅を建てるには

理想の注文住宅を手に入れ、絶対に失敗しないための注文住宅の秘訣を1級建築士である建築家八納啓創がお伝えするブログです

Q&A セルフイメージを高める空間活用法をもう少し詳しく聞かせてください

(質問)

「なぜ一流の人は自分の部屋にこだわるのか?」を拝見しました。

セルフイメージを高める空間活用法をもう少し詳しく聞かせてください。

 
(八納の答え)
セルフイメージとは、「自分とはこういった人間だ」というふうに自分自身が思い込んでいるレベル感のことを言います。
 
例えば
 
「自分は、独立したいけど一生会社勤めから抜けれない人間だ」
「家が欲しいとは思うけど、今の収入からは絶対に無理」
 
という後ろ向きな自分のイメージを持ち合わせている人もいれば
 
「自分は各業界の一流の人と会って自然に楽しむことが出来る人間だ」
「大好きなことを中心に生きていくことが自分には自然だ」
 
という前向きな人もいます。
 
それのどちらがいいか悪いかということはありません。
ただ、実際に自分のセルフイメージ通りのライフスタイルを送るようになることは、これまでたくさん相談にのってきた方々を通じて実感しています。
 
「散らかっている家に住んでいて悩んでいる」という人がいるとしましょう。
どこかで、常に「片づけてすっきりした家にしたい!」と思っているけど、それが実現しない。
 
こういう場合は
「片づけてすっきりした家にしたいと常に思いながら散らかっている家にすむのが自分」というセルフイメージがあるわけです。
 
私たち設計士の仕事は、本当に形にしたいライフスタイルをデザインし、そこにセルフイメージを伴わせていくお手伝いでもあります。
 
少し家づくりの話になってしまいましたが、ではどうすればセルフイメージを高めることが出来るのでしょうか?
 
例えば、片づけたい!と思っている人は、
 
 ・普段から片付いている家に遊びに行く
 ・その家族などとの交流の頻度を上げる
 ・数カ月以内にその家族を自宅に招くことを計画し、家の片づけを決心する
 ・月に一度人を招く習慣を身につけていく
 
というふうにすれば、いつの間にか比較的片付いた家に住み続ける習慣が手に入ります。
 
ポイントは「いきなり片づけようとしないこと」です。
 
セルフイメージをまず高めるために、「普段から片付いている家の人と友人になる」ことで、普段からそういった人がどのように考えて行動をしているかなどを肌身で感じることが重要です。
 
はじめのころは「あの人には出来るけど、やっぱり自分には無理!無理!逆にストレスになるわ!」という感覚が、ほぼ芽生えるでしょう(笑)
 
しかし、それは正常な反応です。
なぜなら、人は慣れ親しんだ感覚を手放すことに対して、身体的、感情的に拒否反応を起こすように出来ているからです。
 
ですので、拒否反応が出たからといって、その人との付き合いをやめないのがポイントです。はじめに必ず拒否反応が出るということを知ったうえで、数回交流を交わしていくと、どんどんと拒否反応が薄れていくことが実感できるでしょう。
 
そうすると、今度は散らかっている自分の家に対しての違和感を感じ始めます。
その時が来ればしめたものです!カレンダーを出して、「○月△日に友人を家に招く」というふうに予定を入れましょう。
 
違和感を活用して、スケジュールを立てると、おのずと片付けも進み始めます。
また、自分だけだとどうしても難しいという方は家族の応援ももちろんですが、整理収納アドバイザーなどにサポートに入ってもらうのも一つです。
 
即効性はありませんが、持続性があり、かつセルフイメージ書き換えによる後押しも手に入りますので、新しいライフスタイルがしっかりと根付くようになるでしょう。
 
今回は、片づけを例にとりましたが、どんなことにも応用が可能です。