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住む人が幸せになる家づくり 1級建築士 八納啓創

家造りに関するQ&A、幸せを形にする家づくり、住環境づくりをはじめ、日々の気づきをつづるブログです

Q&A 八納さんは風水や家相を信じているのですか?

家造りQ&A 風水&家相

(質問)
はじめまして、八納さんのコラムを拝見しました。風水や家相の話を大変興味深く読んだのですが、八納さんは風水や家相を信じているのですか?

 
(八納の答え)
とても個人的な質問をありがとうございます^_^
 
私自身が風水や家相を信じているかどうかに興味がある方がどれだけいるかは分かりませんが(笑)、せっかくいただいた機会なのでお答えします。
 
一言でお答えすると「信じているかどうかというよりも知恵として活用している」という感じです。
 
2015年12月時点のこの10年間で約90棟近くの家づくりを手掛けてきました。このうち9割近くが「風水や家相にも興味があるので、出来れば悪くないようにしてほしい」というご要望で、私の場合は家相をベースに組み込んだ間取りを作っています。
 
風水や家相を入れると間取りの自由が利かなくなる」
 
風水や家相は、迷信でそれを強要するのは違う」
 
「こんな非科学的なものを唱えている人には近寄らないほうがいい」
 
という声も多々あります。
 
確かに、鑑定士が相談者をコントロールするのはもってのほかですし、興味が無い人に強要するのは筋違いです。
 
ただ、個人的には仏教伝来で一緒に入ってきた家相の原型が、弘法大師空海によって町づくりに使われ、その後も江戸時代にかけて城下町のほとんどが家相で作られ、日本独自の文化の発展をしてきたことから考えると、風水や家相は、日本人のDNAと日本風土には基本あっている「自然との対話の法則」だと考え、私のところに来る相談者で興味がある方にはお伝えています。
 
多くの建築家は周辺環境を見ながら、全体の空間構成を考えていきます。
 
自然環境の中なら、自然との対話はしやすく、その場のエネルギーを共鳴させる空間づくりのヒントを見つけやすい。
 
しかし、街中や住宅団地など人工的に作り上げた場所では、「自然との対話の法則」を見抜くことは難しくなります。
 
例えば、両隣に家が建っている場合、自然との対話の法則からは「この敷地と方位なら右側に玄関を作ったほうがいい」ということが分かったとしても、その知恵を知らない場合は、両隣の建物の雰囲気やバランスをみて「左側に玄関を作ったほうが調和がとれている」と建築家が判断することもあります。
 
ただ、両隣の家自体が周辺環境のバランスを崩している可能性もあります。そこも判断の一つとして必要になるでしょう。
 
それが良い悪いではありませんが、「自然との対話の法則」を知恵として知っているとより俯瞰的に物事が見れるようになると私は考えています。街中でも「自然との対話の法則」の名残として地名が挙げられるでしょう。「よく川が氾濫した地域」「昔は海だった」など、地名に隠されているヒントもたくさんあります。
 
繰り返しますが私は、風水や家相を「より俯瞰的に見る自然との対話の法則」だと思って、活用している感じです。はじめの5件くらい設計の時には、これらを組み込むのには苦労しました。多くの設計士が風水や家相を嫌うのももっともです。「こんなことをやっていたらいい間取りや空間は作れない」と心底感じました。
 
しかし、私の場合は、それ以降ビックリするくらいピースが立体的に組み合わさる感じで風水や家相を組み込んだ空間デザインが出来るようになったのを実感しています。。
 
最後のほうはとりとめもなく思わず長文になってしまいました(笑)。
 
あくまで私の私見です。情報の一つとしてとどめていただければ嬉しいですね。