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住む人が幸せになる家づくり 1級建築士 八納啓創

家造りに関するQ&A、幸せを形にする家づくり、住環境づくりをはじめ、日々の気づきをつづるブログです

Q&A 子ども部屋を作ってはいけないのですか?

(質問)
子ども部屋で勉強させないほうがいいということは、子ども部屋を作ってはいけないということですか?子ども部屋を作ってあげたほうがいいのかどうか、少し混乱しています。

 
(八納の答え)
「子ども部屋=勉強部屋」という認識が日本では広がっていますが、「子ども部屋≠勉強部屋」が先進国のスタンダードです。
 
子ども部屋で勉強をする弊害などを別のコラムでもお伝えしているので、そのことはそれをご覧いただくとして、子ども部屋で勉強させないから子ども部屋が不要かどうか?となるとそれは別の問題になります。
 
子ども部屋はアメリカ、日本、欧州ではそれぞれ位置づけが違っています。それを簡略的にお伝えすると下記のようになります。
 
 ※こ詳しくは拙著「わが子を天才に育てる家」に記載してますので
  ご興味があるかたはそちらをご覧ください。
 
アメリカ:小さなころから個を尊重して子ども部屋がある。
     部屋は自立を促すための部屋が主機能
 
日本:戦後ぐらいまでは、食事をする部屋のちゃぶ台を片づけて
   布団をひいて皆で寝ていた
   明確な子ども部屋という個の領域はなかった。
   現在は考えが混在している
 
欧州:子供は小さいころ動物という位置づけて、部屋を与えず
   リビングの一角などにベットを置いていた。
   ベットが個の領域。大きくなって自立し始めたら、家から
   独立させる。
 
現在の日本では、上記のアメリカ型と昔からの日本型、欧州型の情報が入り乱れています。この事実を多くの人が知らないため、なんとなく日本型+欧州型、小さいころは欧州型で大きくなればアメリカ型というふうに、ライフスタイルを変化させています。
 
それが悪いわけではありません。ただなんとなくそれらを選択しているために、家族で
意識共有が出来ていないことが問題になることがあります。
 
例えば、欧州型のライフスタイルを取り入れている家庭で、子どもの独立を促さない
でいると、将来子どものいる場所が無くなってしまいます。あくまでも欧州型の
ライフスタイルは、自立を促しながら巣立ってもらうのが前提の使い方なのです。
 
アメリカの個室も大人になると自立を促して巣立ってもらうのが前提ですが、昔からの
日本型には、大家族で住むというマインドが入っているので、パラサイト(※)という形を生み出したりしています。
 
 ※大人になっても自立せず親に依存しで自宅で住まっている状態のこと
 
ですので、ご質問への答えは「アメリカ型、日本型、欧州型を明確に選ぶ感覚とそれを
家族で共有することが重要。その結果が子ども部屋の形になります」となるでしょう。