理想の注文住宅を建てるには

理想の注文住宅を手に入れ、絶対に失敗しないための注文住宅の秘訣を1級建築士である建築家八納啓創がお伝えするブログです

Q&A 家造り、はじめにどれくらいお金をかけるのが妥当ですか?

(ご質問)
家造り、はじめにどれくらいのお金をかけるのが妥当ですか?
 
(八納の回答)
 この質問は多くの方から受ける代表的なものでもあります。改めてこの質問をいただきましたので、2015年バージョンでお答えします。
 
多くの場合にあてはまりますが、まず独立系ファイナンシャルプランナーの方に、ライフシミュレーションをしてもらって、「財布から出て行くお金はどこまでなかOKか?」を見ていきます。
 
総予算からみて、土地代と家代に予算をどう振り分けるかを考えるのですが、まずは家の費用がどれくらいかかるかを算定します。私のような設計事務所工務店にヒヤリングしてもらえば、大体の家の総額は分かってきます。
 
家の予算を掴んでから、はじめて土地を探し始めます。
 

※多くの場合は、先に土地を見つけて手付金を入れてしまいますが、家の予算が納まらないケースが多々あります。これは回避するには、まず家の予算を出しそれに見合った土地代を見ていきます。
 

※このあたりの詳細は私が書き下ろした冊子に記載しています。
 無料でダウンロードできますので、ダウンロードしてご覧ください。

 http://mka-design.com/syousasi.html
 詳細は冊子を見てもらえれば分かりますので、そちらからご覧ください。

 
今回は、さらに先の話をしていきます。
 
冊子にも少し書きましたが、これからの時代は毎月支払う住宅ローンの費用以外にも月々の光熱費の金額を押さえる必要があります。
 
1年半前に鎌倉で完成したご自宅に先日遊びに行かせてもらいました。 その時に「前住んでいた家の光熱費が寒い月で3,4万円かかっていたけどこの家では1万程度しかかからない。もう少しかかるかと思っていたけどびっくりしました」と感想をもらいました。
 
仮に月々の住宅ローンの支払いを8万円に抑えたとしても、光熱費が平均して3万円かかれば月々の支払いは合計の11万円、それに対して住宅ローンの支払いが月々10万円の場合に光熱費が1万円に納まれば合計は同じ11万円です。 住宅ローンは長期固定にすれば、将来の支払額は読みやすいですが、電気代などは、一気に上がる可能性もあり、不安定です。
 
また最近は太陽光ソーラーの固定買取により、年間の電気代の負担が一般的に5,000円ぐらい増えるとも言われていますので、光熱費を出来るだけ小さくすることがとても重要なのです。
 
どれくらいお金をかけるべきか?という質問に対しては、
「独立系FPなどにまず総額を相談し明確にする」
「家の予算を出し、その後に土地にかけれる予算を出す」
「住宅ローンと光熱費の総額をみて、出来る限り光熱費を少なくする」
というのが答えになります。
 
最近は、断熱性能などから毎月かかる光熱費などもシミュレーション出来るようになってきましたので、「光熱費も含めて月々の支払金額を考えたい」というふうに専門家に尋ね癖をつけてみましょう。