理想の注文住宅を建てるには

理想の注文住宅を手に入れ、絶対に失敗しないための注文住宅の秘訣を1級建築士である建築家八納啓創がお伝えするブログです

3月25日、26日IN新宿 ~村山幸徳先生の家相講座の講師を務めることになりました!~

 

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気学を始め、易学、家相など統合的に学ばせていただき、実際に数十棟、村山先生の家相をベースに設計させていただきましたが、3月25、26日の新宿で開催する家相講座(初級編)の講師を務めることになりました。

 

かなりドキドキですが、名誉なことと思い、実際に村山先生の家相をベースにした実作を多数公開したいと思っています。

 

家相を一度体系的に学んでみたい、これから家づくりを考えているので取り入れたい、家相を活用して自分のビジネスに生かしたいという方、にお薦めです。

 

開催まであと一週間で20名近くの方が集まっていると聞いていますが、まだ申し込みは可能なようです。

 

お申し込みはこちらです。

http://www.mindzoom.co.jp/schedule/index/9

Q&A ヨーロッパに子供部屋が無いというのは本当ですか?

(ご質問)
八納さんの著書「わが子を天才に育てる家」を拝見して知ったのですが、ヨーロッパには子供部屋がないというのは本当ですか?子供はどこで寝ているのですか?
 

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(八納の回答)
拙著にも記載していますが、ヨーロッパの全ての国ではありませんが、フランスやドイツなどには、子供専用の個室がありませんでした。近年になってようやく、子供専用の個室の間取りが出来始めたようです。では、子供はどこで寝ていたか?家族が一緒に過ごすファミリールームの一角にベットにカーテンで仕切って寝ていたのです。
 
アメリカの場合は「子供は生まれながらにして一人の存在」として、子供部屋を与えられましたが、ヨーロッパでは逆なのです。子供が個室を欲しい!というようになれば「じゃ、独立して自分で家を持ちなさい」といって自立を促すのが風習としてあります。
 
ファミリールームというのは、日本の間取りで言うと「家族専用リビングルーム」みたいなものでプライベート空間として位置付けられています。ヨーロッパでは基本的に、お客様を招く部屋を別に持っています。その場所の名前をサロンといい、日本で例えると応接間にあたります。
 
日本では、応接間にもリビングにも人を招いたりしていたので、応接間が何のためにあるのか、混乱していまいましたが本来、応接間(サロン)がある家なら、人を招き入れるのはここになり、リビングはファミリールームになるわけです。ちなみに、基本的に子供はサロンには入れません。なぜなら、大人の集う社交場として位置付けられているからです。
 
最後は余談でしたが、ヨーロッパの子供部屋の感覚の違い日本人からすると興味深いものだと思います。
 
 
 

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直接ご質問に答えるLINE@をスタートさせました!拙著を1冊プレゼントする特典も

こんにちは、八納です。

実は、LINE@を始めました。LINE@というのは、一般的な人が使うLINEを仕事として使う場合に取得するアカウントを意味しています。

ブログやフェイスブックなどでもいろいろと交流をさせていただいていますが、このLINE@に登録していただき、家づくりに関してのご質問いただけると直接八納から返信が帰ってきます。もちろん無料です。

 ↑太字にしてみました(笑)

 

QRコードの方は下記を読み取ってください

 

ボタンの場合はこちらを押してください

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基本的には、家づくりで悩んでいることなどをお気軽にお尋ねいただければと思います。メールなどとは違い、LINEの場合は、ほぼ確実にメッセージの受信を確認することが出来ると聞いています。

 

また、家づくりの無料相談を受けてみたい方には、LINE経由でお申込みいただいた場合ですが、八納がこれまで出した4冊の著書のうち、お好きな一冊をプレゼントいたします。

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  【無料相談に来ていただくと、もれなく1冊プレゼント!】

 

LINE@を使って、より身近な関係になれればと思いますのでどうぞよろしくお願いします!

静岡蒸留所の竣工式に参加してきました

本日2017年2月25日、この度静岡に竣工した「ガイアフロー静岡蒸留所」の竣工式に参加してきました。

ガイアフローディスティリング株式会社 代表取締役の中村大航さんは、個人的に10年来の友人でもあり、今回のプロジェクトの全体配置計画などを含めた施設計画のアドバイザーとして参加しました。

 

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            【竣工式前の蒸留所内の様子】

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             【蒸留所の正面デザイン】

設計&施工はアメリカ人で静岡在住、ウェストコーストデザインの代表であるデェレックさんが担当。


僕は、蒸留所、貯蔵庫、ゲストハウス、などが敷地の全体でどこに配置すればいいか?などのマスタープランに関わらせていただき、何度となく中村さんやデェレックさんと打合せを重ねてきました。

 

ちなみに、水源をどの方位に掘り当てればいいか?ということも話し合い、本当にいい水が手に入りました。

 

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       【レセプションであいさつをする中村大航氏】

午前の竣工祭と午後のお披露目会の2部構成で会は行われました。
5年前は、まだ彼自身自分で蒸留所を作ろうとは夢にも思っていませんでした。

しかし、大好きなウィスキーを体験したいと思い、スコットランドに行った際に、「もしかしたら、自分も蒸留所が出来るのではないか?」と直感的に思ったようです。

 

今日の来賓の方々のあいさつも「本当に中村さんが成し遂げるとは正直思っていたなかった」「世界広しといえどもこのような蒸留所は類をみない、それくらいオリジナル溢れる施設」というものが多く、みなさん驚愕されていました。

上記写真の中村氏の後ろにある蒸留器の熱源は、地元の薪。地元の木を使うことで地元に貢献したいという彼の思いで実現しました。黒い部分は石窯になっていて、世界中のどこにもない、中村氏のオリジナルの発想の蒸留器になりました。
 ※上部の蒸留器はフォーサイズという有名な蒸留器メーカーのものです

 

私自身、彼のこの10年ぐらいをずっと見てきましたが、夢を本当に引き寄せて多くの人に応援されていく様子を一緒に体感させてもらったのは、本当に大きな経験になりました。

 

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                 【発酵層】

 

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  【テープカット 左から自治会長、中村氏、静岡市長、デェレック氏】

 

現在、第1期の蒸留塔(お酒を造るところ)と貯蔵庫(お酒を熟成させるところ)の2棟が完成しています。

 

今後、2棟目の貯蔵庫やゲストハウスなどの計画が今年進んでいく予定です。

一般公開は2017年春以降ということでまたお知らせしますね!

 

 

 

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子育てに悩んでいるすべての方へ、住環境の変化が及ぼしている影響を知ってください

先日、有楽町にて「子供の才能を伸ばす家の使い方」をテーマにしたセミナー講師として話をさせていただきましたが、参加者の皆様の雰囲気や質問から、子育てで悩んでおられるのを実感しました。

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  【心理カウンセラーの妻とコラボで講演の講師をさせていただきました】

 
個人的にも六歳の娘を育てることに夫婦でいつも奮闘していて、振り回されている感じがしていますが(笑)、ぜひ多くの人に知っておいていただきたい「子育てにおける日本の歴史」についてお伝えします。
 
このことは拙著「わが子を天才に育てる家」でも、触れましたが、子育てに悩んでいるすべての方にまず知っておいていただきたいと考えています。これから5つの項目としてお伝えしましょう。
 
1.戦前と戦後で家族の在り方がガラッと変わった事実
 
 多くの方がそこまで意識したことのないことですが、1945年の終戦を迎えるまでの日本の家族の在り方が今とは全く違っていたことはご存知でしょうか?
 
一言でいうと、それまでは夫婦と子供、それ以外には両親や親せきなども一緒に暮らす「大家族制」をベースに生活をしていました。それが、戦後復興、高度成長期時代に、働き手である若夫婦が地元や田舎を飛び出して都会に出てきました。日本の経済復興には外せないこれらの要素でしたが、この流れで生まれたのが「若夫婦とその子供たちが住む」というライフスタイル、すなわち「核家族化」だったのです。
 
 
2.子育ては誰がやっていたか?
 
戦後70数年が経ちますが、「核家族」というライフスタイルはまだこの数十年の間に定着してきたのもので、歴史的にまだまだ浅いものです。
 
 そして子育てに関しても、大きな変化がありました。それは何かというと、それまでは若夫婦が仕事をしていて、老夫婦が子供(孫)を育てるというライフスタイルから、核家族化により若夫婦で仕事をしながら子育てまでするライフスタイルになったことです。
 
 ここまで読んでくると、ピンとくると思いますが、実は戦前は若夫婦で子育てをしていなかったのです!
 
若夫婦のしかも、母親が主体に子育てをするというライフスタイルは、日本の歴史上未曽有の経験だったのです。しかも、歴史としてはまだ70年余り、体系立てられた子育てに関しての知恵がなかなか蓄積されないのも当然のことです。
 
 
3.心理学的にも分かっている子育てに適した人物とは?
 
 子育てにおいて、一番適している年齢層はどれくらいか?という心理学的なデータがありますが、日本人の場合は、特に50歳以上の成人が適していると言われています。
 
この年齢になると、感情的に情緒も安定し、仕事と子育ての両立で心を振り回されることも少なく、また人生経験が増えた分、視野の広い立場で子育てが出来るようになります。昔の日本の大家族制は、そういった意味でも理にかなった子育て環境だったことが分かってきます。
 
 
4.自分をバッシングしない。パートナーは理解を示すこと
 
 「子育ては老夫婦がやっていた」
「子育てに適した年齢は50歳以上」
「若夫婦の母親を主体に子育てをしてきた歴史がまだ70年ぐらいしかない」
といったことからまず感じていただきたいのは、「若夫婦の母親が子育てで悩むのは、当然の事だ」ということと、それだけ大変なことなのだから、「自分が出来ない。母親として失格」と言って自分を責めないこと、そしてパートナーも、それだけ未曽有のことをやっている子育てに最大限の理解と感謝、サポートの気持ちを持つことが重要です。
 
世界の最高峰の山を何度も登頂した登山家ラインホルトメスナー氏が言った言葉に「私はこれまでたくさんの山の登頂に成功してきた、しかし人生で一番難しいのは・・・子育てだ」というものがあります。
 
それだけの山を登り、あらゆる難関を乗り越えてきたメスナー氏の言葉は心に染み入ります。そして、これは子育てに悩まれているすべての方にささげたい言葉でもあります。
 
 
5.頑張らない。周りに助けてもらう環境づくりを
 
 日本人のDNAには、戦前までのライフスタイルや習慣が染みついていると私は考えます。メスナー氏の言葉にもあるように、核家族化した日本において若夫婦の母親を主体にした子育ては、限界があります。
 
では、どうすればいいのでしょうか?
 
まずは、繰り返しになりますが
「子供も育てられない自分は失格。ダメ」と自分をバッシングすることをやめましょう。そして、周りが「日本史上未曽有の経験にチャレンジしている」ことを理解すること。そして老夫婦が近くにいれば、もっと頼ってみることを考えること。老夫婦が、近くにいない、または亡くなっている場合などは、その地域で子育て支援をするコミュニティに属してみたり、保育所や幼稚園をフル活用するなどがポイントです。
 
一人で頑張らないでください。
 
保育所に子供を預けると「あの人は子育てで手を抜いている」と言われるんじゃないかと感じている人も多くいます。子供も親以外の人とたくさん触れ合うことで、いろいろな価値観を知り、視野の広い子に育っていくことからも考えると、前述の1~5の考えが世の中にもっと認知され、お互い自分に優しくなることが重要だと私は実感しています。
 
 
・・・・子育てで悩んでいるすべての方へと題して、お伝えしましたがいかがだったでしょうか?
 
1級建築士として、いろいろな文献を紐解き、日本の歴史やライフスタイルの変化を研究すればするほど、今の世の中の常識が「戦後70数年の常識」である可能性を感じます。
 
もっと詳細に住まいに関する子育て環境のことを知りたい方は、手前味噌で恐縮ですが、拙著「わが子を天才に育てる家」などの著書をご覧いただいて、その事実を知ってください。
 
 
 
 
 

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Q&A 健康寿命を延ばす家っていったい何ですか?

(ご質問)
最近、健康寿命を延ばす家という言葉を聞いて気になっています。具体的にどういったものなのでしょうか?
 

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(八納の回答)
世の中では平均寿命は延びていると言われていますが、健康に過ごしている寿命はそれほどまで伸びていないとも言われています。私自身、年配の経営者の方にお会いすると「若いときには分からないけど年を行けばいくほど、健康であるかどうかはとっても大切だよ」とよく言われますが、とてもリアルに感じます。
 
健康寿命ですが、食事と生活、それを取り巻く住環境などがとても重要です。
 
「健康寿命を延ばす家」はその名の通り、病気になりにくく、健康な状態を長く保つことを補助する家のことを言います。
具体的な側面で言うと、「夏は涼しく、冬は暖かい家」がその一つに当てはまります。
 
ヒートショックという言葉をご存知でしょうか?
ヒートショックというのは、真冬に暖かいリビングから、お風呂に入るために寒い脱衣場に行って服を脱ぎ、そのあと湯船につかるときに、急激な血圧の上下昇が起こり、心筋梗塞や脳梗塞をおこす現象のことを言います。
 
現在、交通事故で亡くなる方は年間4千人を切りましたが、ヒートショックで亡くなる人は年間1万7千人と4倍以上の方が家の中でなくなっているのです。また、脳梗塞などで体に障害を持った状態のまま、家で介護を受けながら過ごす方も増えています。
 
このように、真冬にリビングと脱衣場の温度差が20度以上などになってくると、ヒートショックを起こす可能性が大になり、健康寿命を引き下げる大きな要因にもなっています。
 
また、季節性のインフルエンザは、湿度が40%以下になると感染しやすいとも言われています。
家の中の湿度を加湿器などで40%以上に保つことで、家の中での感染を抑える効果もあります。
 
こういったように、住環境によって健康が大きく左右される可能性をぜひ知っておいてください。
 
住宅の世界では、近畿大学の岩前先生をはじめとして、「住まいと健康」について、かなりの研究や調査などを繰り返しされています。岩前先生からの詳しい情報などは、こちらからもご覧になれますので、ぜひ一度一読ください。
 
また広島では「レモンの家の会」というものを志を同じくしている工務店さん、設計事務所でも活動しています。
そちらのほうにもそういった情報をアップしていますのでご覧ください。
 
最後は少しPR的な回答でした(笑)
 
 
 
 

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資産価値を高める家造り5つの方法

なぜ日本の家は、資産価値がどんどん下がるのに対して、他の先進国の家は資産価値が下がりにくいのか?
 
そのことに対して、別の場の質問でもお答えしましたが、ではどうすれば日本において家の資産価値を高めることが出来るのでしょうか?
 
拙著「なぜ一流の人は自分の部屋にこだわるのか?」でも、軽く触れていますが、これから「資産価値を高める家造り5つの方法」と題してお伝えしたいと思います。
 

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【資産価値を保つためにはあらゆる角度から家のことを考えることが重要】

 
その1)耐久消費財の家から不動産の家に変えよう
 
海外のように不動産価値を高めるには、「家の長寿命化」を図ることが必須です。
なぜなら、25年程度が日本の家の寿命だという認識が広がっており、25年経つと家の価値は0になると思われているからです。
 
「長期優良住宅」や「200年住宅」などに代表される家の仕様など、80年、100年以上耐久性をもたせることで、「家の価値が下がらない不動産」にすることが重要です。
 
もちろん、国の基準に合わせて作る以外にも独自の工法で、長寿命化を図ることも出来ます。ただ、一つ気をつけたいのは、特殊な構造で作り上げた建物は、将来、修繕や改修をするときに費用が高くつく、誰でも施工できないという問題を生じる点です。
 
こういったことも含めて総合的に判断しましょう。
 
 
その2)ワン&オンリーのコンセプトを考えてライフスタイルを確立しよう
 
「将来家を売りに出すのならあまり特殊な間取りにすると売れなくなる」と一般的には言われています。
 
しかし、世の中に800万戸以上の空屋があることから考えると、逆にありふれた間取りや特徴のない家の場合は、家に付加価値もないため、資産価値が下がっていくのは必至です。
 
だからと言って特殊すぎる間取りはやりすぎだとは思いますが、「本に囲まれて過ごす家」「家庭菜園が出来る家」「省エネ住宅であったかく涼しい家」「風水が入った家」「天然素材で内装を仕上げた家」「リビングに大きな吹き抜けのある家」「坪庭のある家」など、特徴を持たせることは重要です。
 
その他大勢のものよりも「一点物」に高付加価値をつけることが出来るのです。
 
 
その3)高断熱・高気密化によりエコな家に仕上げよう
 
 欧州などでは、不動産に省エネの等級をつけて、それに合わせて不動産価値も連動させる動きが出てきています。遅かれ早かれ、この流れは世界的に広がっていきます。
 
日本では2020年に、これまで次世代省エネ基準と言われているものが義務基準として施行されます。しかし、この基準は欧州などの省エネ先進国と比べると、7割ぐらいの性能しかありません。
 
世界の基準は日本の次世代省エネ基準の2倍ぐらいの性能を全体的に求めていく傾向がありますので、付加価値のある家にするには、次世代省エネ基準の2倍近くの性能を持たせることが一つの特徴になります。
 
ただ、やみくもに性能を上げるのではなく、「高断熱・高気密化」を図ることで生じた費用を、光熱費などで10年ぐらいで償却できる見込みをつけることなども合わせて重要です。
 
 
その4)メンテナンス出来る素材で家を作り上げよう
 
「出来ればメンテナンスしたくないので、メンテナンスフリーの素材でお願いします」という人は、結構います。
 
メンテナンスが容易な素材も含めて、メンテナンスフリーと言われることが多いのですが、例えば、壁に貼る「ビニールクロス」。子供がマジックで落書きしても、洗剤をつけてゴシゴシと雑巾で拭けるので、人気が高い商品です。しかし、ビニールクロスは10~15年ぐらいたつと、寿命が来て、張り替える必要が生じます。
 
イメージで理解していただきたいのは「メンテナンスフリーの素材ほど、使い捨ての材料になる」という事実です。
 
逆にメンテナンスの必要な材料ほど、手を入れやすいものです。例えば、壁の場合、紙のクロスの上に塗装をする仕上げ方法がありますが、塗装は上から塗り重ねることが出来ます。
 
このように家の長寿命化を図るためには、出来るだけ「手を入れやすい素材」を使ってみましょう。
 
 
その5)三代で資産を築き上げる意識を持とう
 
 日本では、一代で家を建て次の世代がその家を継ぐ場合でも、家を建て替える傾向があります。
 
しかし、欧米などでは「一代目で借金して家を建て、二代目で家に手を入れて維持継続させながら、三代目で、資産を構築して、家系の繁栄の礎を築く」という考えがあります。
 
例えば、二世帯住宅を建てて、親子で住宅ローンを組みながら返済し、孫の代で、不動産価値の高い家に住みながらさらに次の世代につながるように資産形成をしていくようなイメージです。
 
自分の世代だけでどうにかしよう、と考えるよりもよりロングスパンに、孫の代に誇れる資産を残すことが可能になります。そのためにも家の長寿命化は、必須ですし、これまで挙げた項目を意識すればするほど、その資産価値も高くなるでしょう。
 
 
・・・いかがだったでしょうか?不動産価値を考える場合は、立地条件も重要ですが、今回は土地の資産価値の話と分けて、「家自体の資産価値」を高める方法を紹介しました。
 
土地の資産性だけでは見落としがちな視点ですので、ぜひ合わせて考えてみましょう。
 
 
 

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Q&A なぜ日本の家は、資産価値が下がって、他の先進国の家は資産価値が下がりにくいのでしょうか?

(ご質問)
なぜ日本の家は、資産価値が下がって、他の先進国の家は資産価値が下がりにくいのでしょうか?
 

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    【高耐久性の家を造ることが不動産としての価値を高めます】
 
(八納の回答)
まず大きな違いは、海外は家を「不動産」として認識されていますが、日本の家は、家電などと同じ10~20年経つと消耗していく「耐久消費財」として認識されているところです。
 
木造住宅の寿命は25年ぐらい、と一時期よく言われました。
 
実際に家の寿命が短い造りになっていたこともありますが、それ以外にも1950年以降のライフスタイルの急激な変化や家電製品の量や大きさが変わったりと、既存の家の間取りでは対処できにくくなったことや、建替えたとしても高く売れる時代だったため「造っては潰す」というスクラップ&ビルドが主流になったことが原因でした。それが「耐久消費財」的な位置づけのものという認識を促したのです。
 
それに対して、アメリカやイギリスでは家の平均寿命が70~100年ぐらいと言われています。築年数が長い建物ほど、実績があり高い値段で貸せるなど、日本のそれとは認識が全く違います。
 
カナダでは新築5年ぐらいまでは、賃貸で貸し出し、不具合などはその間に直していき、安定して暮らし始めれる5年後ぐらいから自分たちで住むという考えもあります。
 
これくらい海外と日本では、家に対しての認識が違っていますし、日本の木造の耐用年数(減価償却に使える年数)が22年に設定されているため、22年で家の価値がなくなると思われている節もあります。
 
しかし、この10年くらいで「長期優良住宅」や「200年住宅」など、家の長寿命化を図る動きが出てきています。こういった価値ある家を造る場合には、これまでの耐久消費財的な家の位置づけとは別に不動産としての価値を持たせることも出来るようになるでしょう。
 
どうすれば、日本で不動産価値を高めることが出来るか?は別の質問でいただいていますので、それはそちらでお答えしたいと思います。

Q&A 数社の工務店から図面を見積もりをもらう方法と入札は何が違うのでしょうか?

(ご質問)
現在、家の購入を考えていて、数社の工務店から図面と見積もりをもらいました。いろいろとネットで調べると入札してもらうという方法もあるようなのですが、具体的に何が違うのでしょうか?

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(八納の回答)
入札というのは、同じ図面内容で数社の工務店に見積もりを取る方法です。
また、この場合の図面は、設計事務所が描く場合がほとんどで、図面枚数で言うとA3判で30~50枚ぐらいになるのが普通でしょう。細かく仕様を決定して各社に見積もりをしてもらうので、「基本的に全く同じ仕様の内容で各工務店の金額の比較ができる」というのが特徴です。
 
実際には、同じ内容のものでも3社あれば、3000万円、3150万円、3400万円、3800万円と最低価格の工務店よりも2割近く高く出る工務店もあったりします。
 
その理由は、慣れていない工事などが工事項目にある場合、その工務店の協力会社が高く見積もって出してくるからです。
 
例えば、基礎工事。基礎の形状が複雑であったり、一部深い基礎を作るなど特殊な場合は、普段の基礎業者では対応できないため、普段使わない基礎業者に依頼するなどして高くなる。家具工事においては、普段は既製品を使っているけど、設計ではオーダーで作るようになっていて、その家具を作れる家具屋さんのルートがなかなかなく高くつく、などが挙げられます。
 
入札をする場合は、ある程度、設計内容に近い工事をしたことがある工務店を基本的にはチョイスしますが、それでもこれくらいばらつきが出ます。
 
上記の例の場合は、私の事務所の場合、上位2社でさらに金額や数量の精査を行い、金額調整を行っていきます。これらの作業は、すべて事務所で行っていきます。
 
ご質問者の方のように、数社の工務店から図面と見積もりをとって工務店選びをする場合は、仕様や間取りもそれぞれ違うため、本当の意味での金額比較は出来ません。どちらかと言えば、「この工務店の間取りと見学させてもらった家がとても素敵で、予算的にも折り合いそうだからそこにしたい」という感じで選ぶイメージでしょう。
 
 
 

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